幻想会 ― 同じ宿命を持った堕天使たちの狂宴
2025年10月6日、東京・銀座ライオン クラシックホールにて、ゴシック&ロリータブランド「Moi-même-Moitié」が初の文化イベント「幻想会」を開催しました。このイベントは、ブランドが大切にしてきた“美学”と“哲学”を体感する特別な一夜として企画されたものです。
イベントは、静寂の中で始まりました。薄暗い会場には99本のキャンドルが灯り、静かに佇む双子のピエロが観客を待っていました。そのピエロたちが動き出すと、観客は一斉に驚き、幻想的な世界へと引き込まれました。言葉を使わず、喜びや悲しみを表現する彼らの演技に、会場の雰囲気は一気に高揚し、非日常感が広がっていきました。
しかし、ピエロが去ると再び静寂が訪れ、今度はヴァンパイアを思わせる装いのローズ伯爵が舞台に立ち、物語の幕が開かれました。このように、幻想的な演出が施された舞台では、様々なパフォーマンスが繰り広げられました。
最初に登場したのは、ヴァイオリンユニット「TONERICO」、メンバーはJillと星野沙織。彼らはMoi-même-Moitiéの衣装を纏い、クラシックからロックまで多彩な音楽を披露。代表曲「jinXnij (-ジンクス-)」とともに、MALICE MIZERの「月下の夜想曲」のカバーも演奏し、その卓越した技術で会場を大いに盛り上げました。
次に登場したのは浜崎容子。彼女は黒のドレスに身を包み、天使をテーマにした楽曲を妖艶かつ繊細に歌い上げ、観客を魅了しました。そして、静寂の後に舞台に現れたダンサーの山之口理香子は、光の中を優雅に舞い、まるで儀式の一部のような神秘的なパフォーマンスを展開しました。会場全体が彼女の美しさと緊張感に包まれ、息を飲む瞬間が続きました。
その後、ファッションショーが始まり、Moi-même-Moitiéの新作を交えた壮大な演出が展開されました。モデルたちは、それぞれの個性を表現しながら魅力的な衣装を身にまとい、観客の視線を捉えました。この時のモデルには、RinRin Doll、咲、杙凪の3名が登場し、各々が異なるスタイルでブランドの世界観を伝えました。
イベントのクライマックスは、ブランドプロデューサーManaの登場です。王冠を被り、剣を持った彼の姿はまさに“闇の王”そのもので、会場は一層の高揚感に包まれました。この夜は、音楽・舞・ファッションが融合し、一度きりの幻想の宴として華やかに締めくくられました。
「幻想会」はその後、Moi-même-Moitiéの公式YouTubeチャンネルでダイジェスト映像として公開されることが決まりました。また、出演モデルやパフォーマーのソロショットも公式SNSで発信される予定です。このイベントで披露された衣装の中には新作も含まれており、今後のリリース情報にも注目が集まります。
1999年のブランド設立から27年。Moi-même-Moitiéは今後もその特徴的な“青薔薇の美学”を基盤に、日本のゴシック・ロリータ文化を牽引し、新たな表現を模索していく姿勢を示しています。公式サイトには詳細情報も掲載されているので、是非訪れてみてください。
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