若者の視点が照らす未来の文京区
2026年2月17日、文京学院大学の人間学部に在籍する3年生の学生たちが、文京区の景観計画に関する重要な提言を行いました。彼らは「文京区景観づくり審議会小委員会」に参加し、地域住環境課からの要請に基づいて実施したフィールドワークの結果を報告しました。この活動は、文京区の景観を若者の目線で見つめ直し、未来を描くきっかけとなるものでした。
フィールドワークの概要
文京区の景観計画は、地域の特性を反映した重要なものです。学生たちは特に四つの調査課題に焦点を当ててフィールドワークを実施しました。それは、地域を代表する景観、良好な屋外広告物、問題を感じる景観、改善の余地がある屋外広告物です。これらの課題を通じて、彼らは地域の未来を想像し具体的な提案を行いました。
地域を代表する景観
まず、彼らは幹線道路沿いの統一感ある景観に注目しました。新しいマンションと古い寺社が共存している地域では、色彩配慮や緑化により、調和のとれた景観が形成されています。また、寺町の特徴に合わせた落ち着いた色合いの屋外広告物が、商店街と地域の風情を豊かにしている事例も確認されました。
特に夜間のライトアップが適切に行われている寺院は、昼とは異なる魅力的な景観を提供していることに学生たちは感動を覚えました。
問題を感じる景観
一方で、フィールドワークを通して明らかになった課題の一つは、照明が不足している地域の暗さです。特に、照明がない寺院や空き店舗周辺では夜になると非常に暗くなり、周囲を歩く人々に不安をもたらしていました。このような環境では、昼間の景観の調和効果が失われてしまうのです。
また、派手な色彩の広告物が寺町の建物の景観を妨げていることや、内照式の看板が夜間に強い光を放ち、落ち着いた色合いから乖離している点も問題視されました。
改善策の提案
学生たちは調査結果を踏まえ、いくつかの改善策を提案しました。まず、夜間の視認性や安全性を考慮した「夜間景観計画」の必要性を強調しました。寺院においては、夜間照明の数を増やす提案がなされ、地域の文化を夜間にも発信できるような環境づくりが求められています。
さらに、電線や電柱の配置を整理し、視覚的な雑多さを解消するための工夫も必要だと指摘しました。屋外広告物については、周囲と調和する落ち着いた色合いの使用を推奨し、内照式看板の光量を調整することでより景観に溶け込むよう促しています。
学生の向き合い方
今回のフィールドワークを通じて、学生たちは昼間と夜間で異なる景観の課題を持つことを学びました。「夜の景観にも配慮し、昼間とは違った寺町の歴史性を引き立てる景観に変化することを期待しています」と語る学生の言葉には、若者ならではの柔軟な視点と地域への愛着が感じられました。文京区の未来を若者の視点で見つめ直すこのフィールドワークは、地域の発展に向けた新たな一歩となることでしょう。