フルキャストとZenken、労働力不足に立ち向かう提携を発表
総合人材サービスの株式会社フルキャストホールディングス(以下、フルキャスト)と、Webマーケティング事業を展開するZenken株式会社(以下、Zenken)が戦略的な業務提携を締結した。この提携は、少子高齢化が進展する現代日本において、企業が直面する「人手不足」と「専門人材の質的確保」という二つの課題に対応することを目的としている。
提携の背景
日本企業は現在、労働力の不足と人材の質を同時に求められるという難局に立たされている。フルキャストは全国に269拠点を展開し、12万6千社以上に対し多様な人材サービスを提供してきた。一方のZenkenは、インドの教育機関や政府との強い結びつきから専門性の高い人材供給ネットワークを構築し、独自の教育手法で日本語を教えている。これらの強みを活かすことで、提携は日本企業の人材課題を包括的に解決することを目指す。
提携内容の詳細
この提携では、以下の主要な領域で協力していくことが決定された。
1. 海外人材の紹介とサポート
Zenkenが有するインドのITエンジニアなどの専門人材を、フルキャストの顧客に紹介する。さらに、Zenkenの高品質な日本語教育プログラムを活用し、外国人材の定着支援を行うことで、顧客満足度を向上させる。
2. 国内採用の総合支援
フルキャストは顧客の採用活動の多様化に対応し、最適な採用方法を提案。また、ZenkenのWebマーケティング技術を活用し、中長期的な人材戦略を支えることで、企業のニーズの変化にも迅速に対応。
3. 営業支援としてのWeb戦略
労働力不足は売上に直接的な影響を与えるため、Zenkenはフルキャストの顧客企業に向けた集客支援メディアを提供し、営業活動を補完する。
これにより、フルキャストの顧客は、海外からの人材確保、国内での採用戦略の最適化、仕事の効率を高める営業支援を一つの窓口で受けられる体制が整う。
今後の展望
この提携はフルキャストにとって、単なる「人材サービス会社」から、顧客の経営課題に寄り添う「パートナー」へと進化する過程を意味している。Zenkenにとっても、自社の質の高いサービスをより多くの国内企業に届ける基盤が得られる。両社は今後、この新たな連携を通じて、日本が抱える労力不足の問題に貢献し、持続的な成長を目指していくという。
企業情報
- 所在地:東京都品川区西五反田8‐9‐5
- 設立:1990年
- 代表者:平野 岳史
- 公式HP:
www.fullcastholdings.co.jp
- 所在地:東京都港区麻布台 1-3-1
- 設立:1978年
- 代表者:林 順之亮
- 公式HP:
www.zenken.co.jp