サイバー脅威が旅行者を狙う時期到来
2026年の夏が近づいてきました。多くの人々が旅行計画を立てるこの時期、サイバー犯罪者もまたその隙を狙っています。チェック・ポイント・リサーチ(Check Point Research、CPR)が発表した最新のデータによると、旅行者をターゲットにしたフィッシング詐欺やなりすましサイトの数が劇的に増加しているとのことです。
ホスピタリティ業界が直面する脅威
特に顕著なのは「ホスピタリティ・旅行・娯楽」業界であり、2026年5月には1組織当たりの週におけるサイバー攻撃が平均2,291件に達しました。これは前年同月比で24%の増加を示しており、他の業界と比較しても突出した数字です。この業界に向けた攻撃は、個人情報や金融データが大量にやり取りされるため、特に危険性が高まっています。
急増する旅行関連ドメイン
2026年5月だけで、旅行関連の新規登録ドメインは47,318件にのぼり、その中の112件はすでに悪意のあるドメインとして識別されています。このように多くのドメインが新たに登録されることで、旅行者が正規サイトだと思い込むリスクが増大します。
CPRの調査によると、組織的なフィッシング攻撃がいくつか特定されており、偽のホテル関連サイトや銀行を装ったドメインが使われるケースが多数報告されています。
偽サイトの実態
実際に、知名度の高いブランドになりすましたフィッシングサイトも運営されています。例えば、「bookingni[.]com」は、世界的に有名な予約サイト「Booking.com」のデザインをそっくりそのまま模倣し、ユーザーの認証情報やクレジットカード情報を狙っています。
同様の手口で展開される攻撃は、特に中国語話者を標的にしたウエブサイトも増えているため、国際的な旅行者は今まで以上に注意が必要です。
身を守るための対策
サイバー脅威から身を守るためには、いくつかの対策が求められます。まず、旅行関連のリンクはメールや広告からではなく、直接ブラウザにURLを入力してアクセスしましょう。これにより、偽サイトに誘導されるリスクを減らすことができます。
さらに、ログイン情報や支払い情報を入力する際は、ドメイン名を慎重に確認することが重要です。サイバー攻撃者は正規サイトに似せたドメインを利用して、ユーザーをだまそうとしています。また、支払いにはクレジットカードを利用することが推奨されます。クレジットカードは不正利用に対する補償が充実しているため、トラブル時のリスクも低くなります。
定期的なセキュリティ対策を
加えて、日常的に利用している旅行関連サービスのアカウントには、多要素認証(MFA)を有効にすることが大切です。最後に、価格が異常に安かったり、急いで申し込むよう促される取引には疑いを持ち、慎重に行動することが大切です。
旅行シーズンが近づくなかで、サイバー脅威は昨年のパターンに沿って発生することが予測されます。攻撃者はこの需要の増加を見越して綿密に計画を立てているため、旅行者は十分に警戒する必要があります。正しい情報を把握し、安全に旅行を楽しみましょう。