ペットの防災対策、実施状況の実態
アニコム損害保険株式会社は、ペット保険契約者を対象に「防災に関するアンケート」を実施し、ペットと飼い主のための防災対策の実態を明らかにしました。今回の調査では、約3,700人の飼い主が参加し、興味深い結果が得られました。
防災対策の実施状況
調査の結果、ペットのための防災対策を実施していると答えた飼い主は全体の約50%に上ります。ペットのための準備は、自身のための準備と同程度の実施状況でした。具体的な対策としては、避難用品や備蓄の確保が最も多くの回答を得ました。特に、フードや水を確保している飼い主が87%、ペットシーツやトイレ砂なども81%が備えていると回答しており、これらの準備が着実に進んでいることが窺えます。
さらに、30日分以上のフード・水を備蓄していると答えた飼い主も24%に達しました。これは、長期化する災害に備えた準備が広がっていることを示しています。
避難先の選択
災害時に想定される主な避難先としては、59%が「在宅避難(自宅での待機)」を選び、21%が「車中避難」を挙げました。これは、指定避難所ではなく、自宅や車内で避難をすることを考える飼い主が多いことを示しています。しかし、近隣避難所がペットを受け入れる内容を把握している人はわずか30%に過ぎず、特に避難所の体制について不安を感じている飼い主が53%と多く見受けられました。
避難生活と心理的ストレス
実際の避難生活を想定する中で、ペットに関して心配していることとして最も多かったのは、78%が「精神的ストレス」を挙げました。その他には、62%がトイレや排泄に関する心配、57%が他者や他の動物とのトラブルを不安視していることがわかりました。
動物の種類によっても心配の内容が異なり、猫を飼っている飼い主は「迷子への不安」が多く挙げられ、ウサギや鳥を飼育している人は「温度や湿度管理」が心配であるという結果も得られました。
避難経験と重視する備え
過去に避難を経験した飼い主は17%で、避難経験者は、未経験者に比べ「タオルやケア用品」や「停電時の電源」、「ペットの写真」の確保割合が10ポイント以上高いことがわかりました。これは、実際の経験が具体的な備えへと近づける一因であると言えます。
最後に
これらの調査結果から、ペットと飼い主双方のために、今一度自身の備えを見直すことの重要性が浮き彫りになりました。避難先や避難ルートの確認、自治体のペット受け入れ条件についても十分な理解を深めることが、安心感をもたらします。アニコム損保では、今後も『どうぶつ防災図鑑』などを通じて、ペットとその飼い主の安心を支援する情報発信を続けてまいります。