岡山大学が地域経済を活性化するための未来への挑戦を語るフォーラムが開催

岡山大学が地域経済を活性化する未来への挑戦

2025年11月28日、岡山大学の山陽新聞社さん太ホールにて、「LBSザ・フォーラムせとうち in 岡山」が開催されました。このイベントは、日本経済新聞社とテレビせとうちの主催により、地域経済の活性化を目指した取り組みを促進する目的で企画されました。当日は、岡山大学の那須保友学長が登壇し、「地域において大学が果たすべき役割とは―岡山大学の挑戦―」というテーマで講演を行いました。

那須学長は、岡山大学が目指す不易の目標として「地域に関わる人々の持続的で多様な幸せ（well-being）の実現」を掲げています。この目的の実現に向けて、同大学は文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」に選定され、研究促進や地域との関わりを強化する取り組みを進めています。

地域の課題解決に向けた具体的な活動

那須学長の講演では、学生主体の活動「岡山大学DS部」や、イノベーションを促進する「岡山テックガレージ」、さらに環境意識を高める「カーボンフットプリントに関する活動」についても触れました。これらの活動を通じて、大学は地域の課題解決や地域経済の活性化に貢献し、「シンク＆アクションタンク」としての役割を果たしていく意向を示しました。

フォーラムでは第1部として、注目の企業経営者がパネリストとなり、革新的なビジネスの展望について語りました。特に、足袋型シューズを製造する「岡本製甲」は、岡山大学教育推進機構との共同開発で成し遂げた成果を紹介し、大学と企業の連携の重要性を強調しました。

さらに、リサイクルを通じて新たな価値を創出する「the continue.」も登場し、備前焼を使ったオリジナル商品を岡山大学とコラボレーションして販売していることも話題に上がりました。また、規格外のフルーツを扱い新しい流通の形を築く「Japan Fruits」もビジネスの革新に向けた意見を交わしました。

今後の展望

岡山大学は、学生の成長を支援しながら地域と密接に連携して、社会課題の解決に取り組んでいく方針です。その中で、地域中核・特色ある研究大学としての成長を目指し、未来に向けた挑戦を続けていくとのことです。

集まった人々は、このフォーラムを通じて示された岡山大学のビジョンと、地域経済におけるその役割について深く考える機会となりました。今後の岡山大学の成果に期待が寄せられることでしょう。