ヘルスケアシンポジウムで腎臓病患者のQOL向上を議論
2026年3月9日、北里大学 白金キャンパスにて、ロッテホールディングスと北里大学が共催するヘルスケアシンポジウム「在宅血液透析でQOL革命に挑む、産学医の新領域」が開催されました。このイベントは、「世界腎臓デー」を前に、人工透析患者の生活の質(QOL)を向上させるために在宅血液透析の未来について深く議論することを目的としていました。
ロッテグループの新たなビジョン
シンポジウムは、ロッテホールディングスの代表取締役社長CEO、玉塚元一氏の基調講演から始まりました。玉塚氏は、グループビジョン「Lifetime Value Creator」に基づき、新事業領域の展開について説明しました。特に、2022年に設立したロッテバイオロジクスを通じて、日韓での医薬品開発に取り組む姿勢を強調しました。
彼は、長年の健康研究を背景にしたロッテの技術力を生かし、より良い未来の健康社会の実現に向けた決意を示しました。
北里大学の役割と提言
続いて、北里大学の冨士特任教授が登壇し、同大学が掲げる「実学の精神」に基づいて、産学連携の重要性について語りました。特に、在宅血液透析に関する現状や課題については、日本在宅血液透析学会の小川理事長が基調講演で講じました。彼は、患者の生活の質向上と社会課題の解決に向けた取り組みの必要性を提唱しました。
その後、北里大学の小久保准教授とフィジオロガス・テクノロジーズ株式会社の宮脇代表が共同開発中の革新的な在宅血液透析装置についての進捗報告を行い、透析治療の概念を覆す「QOL革命」の実現に向けた展望を語りました。
パネルディスカッションでの議論
シンポジウムの後半では、ロッテホールディングスのバイオ事業責任者ペク・ジュン氏をモデレーターに、在宅血液透析の社会実装に関するパネルディスカッションが行われました。医学、技術、ビジネスの専門家が集まり、在宅透析がいかに患者の生活に影響を与えるかを掘り下げる議論を展開しました。
具体的には、次の3つのテーマが設定されました:
1. 在宅透析がもたらす「制約からの解放」
2. 社会実装への高い壁をどう乗り越えるか
3. CVC投資が加速させる産学連携の新しい形
このように、シンポジウムではさまざまな専門知識が融合し、腎臓病患者のQOL向上を目指した新たなアプローチが検討されました。
開催概要
- - シンポジウム名:ヘルスケアシンポジウム「在宅血液透析でQOL革命に挑む、産学医の新領域」
- - 日時:2026年3月9日(月)15:30~17:15
- - 場所:北里大学 白金キャンパス
- - 主催:株式会社ロッテホールディングス
- - 共催:学校法人北里研究所 北里大学
- - 協力:フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社
今後の腎臓病治療において、新たな技術とアプローチが求められる中、コミュニティ全体での協力がますます重要になるでしょう。シンポジウムの成果を踏まえ、今後の動向に大いに期待したいものです。