中高生向けハンドブックが目指す性暴力のない未来
3月8日は「国際女性デー」。この日に合わせて、NPO法人SISTERSが中高生向けの痴漢に関するハンドブックの一部を公開し、性暴力のない社会を目指す取り組みを推進しています。
その狙いは、痴漢という身近な問題に光を当て、世代を超えた意識改革を促すことです。
先行公開の背景
「中高生だった私たちが変えていこう」という強い思いから、このハンドブックは誕生しました。性暴力が身近に存在することを知り、私たちの心と体について考えるための知識を提供することを目指します。
最新の東京都の調査によれば、気づかれにくい性暴力である痴漢は、今の中高生にも多く発生しています。残念ながら、6人に1人の女性と13人に1人の男性が一生のうちに被害に遭う可能性があるのです。
これはただの統計に留まらず、日常生活のさまざまな場面に潜む問題です。
ハンドブックの内容と目的
公開されたハンドブックの内容は、特に「バウンダリー(境界線)」に焦点を当てています。自分を守るための「目に見えない境界線」を理解し、他者との関係を心地よいものにするヒントを提供します。
「触れる」という行為だけでなく、スマホでの盗撮や不適切な視点、性的な言葉も痴漢に含まれることを説明し、多様な被害を可視化します。
このハンドブックは、エンパワーメントを感じることができ、自分の権利に気づくきっかけとなるでしょう。
クラウドファンディングの必要性
今回のハンドブックの制作は、クラウドファンディング「#痴漢はみんなでなくすもの」の一環として行われています。目標金額500万円を達成することで、冊子制作や配布を行い、多くの中高生に必要な教育リソースを届ける計画です。
未来への願い
NPO法人SISTERSの代表である鈴木彩衣音さんは、学生時代に痴漢被害にあったという多くの声を紹介し、その結果として社会が抱える長期間の課題に向き合う必要性を訴えています。
性暴力は決して「仕方ないこと」ではなく、社会全体で取り組むべき問題であることを認識し、次の世代に責任を持ちたいとの願いを込めています。
参加方法と配布の予定
この取り組みは、2026年3月15日まで継続され、支援を募っています。4月にはハンドブックを完成させ、学校への配布を開始する予定です。そして、6月には痴漢対策月間に合わせた広報活動による周知を強化します。
私たちがこの問題に対して何ができるのか、共に考え、行動することで、全ての人が安心して生活できる社会の実現に貢献しましょう。
詳細なプロジェクト情報は、NPO法人SISTERSの公式サイトやクラウドファンディングページをご覧ください。