2026年人事課題、採用が最重要のテーマに
株式会社日テレHR総合研究所は、2026年に関する人事の主要課題を探るため、「2026人事課題・世論調査」を実施しました。この調査は、6月に東京ビッグサイトで行われた「HR EXPO」の出展ブース内で行われ、1,204件の貴重な回答が得られました。
調査結果の概要
調査によると、最も多くの回答者が現状の人事課題として挙げたのは「採用」で、全体の26.4%にあたる318票が集まりました。この結果は、多くの企業が優秀な人材を確保するために厳しい状況にあることを示しています。
続いて「育成」が262票(21.8%)、そして「評価・配置」が222票(18.4%)と続いています。この上位三つの課題が全体の66.6%を占めており、採用後のプロセスに関する懸念が強いことが浮き彫りになりました。
各フェーズの分析
1. 採用
採用フェーズが最も重要視されている背景には、人材獲得競争の激化があります。企業は必要な人材を確保するだけでなく、適切な人材が定着するかどうかという質的な問題にも直面していることが示唆されています。この「採ってもミスマッチで続かない」という課題は、企業の経営全体に大きな影響を与えかねません。
2. 育成
採用難の現状を反映し、限られた人材を迅速に戦力化することへの関心が高まっています。この結果、採用と育成で全体の約48%を占める状況が生まれました。企業は新たに採用した人材をどのように育て、早期に戦力として活用できるのかが急務となっています。
3. 評価・配置
育成と共に評価・配置も重要な課題として浮上しており、納得感のある評価や適材適所の配置が求められています。この2つのフェーズを合わせると、約40%を占め、評価基準や人材配置の戦略が企業にとって重要なテーマであることがわかります。
4. 退職と中間定着
退職に関する課題も無視できません。140票(11.6%)の退職問題や、中間層の定着についての懸念も徐々に高まっています。これらの課題は、企業がいかにして採用や育成に投資したリソースを有効に活かすのかに直結しています。「漏れバケツ」構造に対する危機感が、この調査結果に表れています。
5. オンボーディング
最も票数が少なかった「オンボーディング」は、実際の課題が小さいというわけではなく、育成や定着の課題に吸収されている可能性も考えられます。これもまた、企業が採用活動に偏りがちであることを示唆しています。
結論
全体として、人事課題は採用を基礎にしつつ、次第に育成や評価、さらにリテンションといったフェーズへと課題意識が広がっていることがわかりました。採用後のプロセスに関する比率は820票(68.1%)を占めており、企業はより多面的な視野で人材育成に取り組むべき時期が来ています。
日テレHR総合研究所は、今後も「働く個人と法人の関係を良質なものに」という哲学をもとに、幅広い人事フェーズに対応したソリューションを提供していく所存です。