静岡県で新たに始動する「NC磐田市見附蓄電所」
日本蓄電池株式会社が静岡県磐田市に新設した「NC磐田市見附蓄電所」が、2025年11月6日に受電を開始しました。この施設は、再生可能エネルギーの出力変動を受け止め、安定した電力供給を実現する地域分散型エネルギー拠点として機能します。
施設の概要
「NC磐田市見附蓄電所」は、定格出力1,988kW、蓄電容量8,146kWhを誇る最新の系統用蓄電施設です。使用されている蓄電池システムは中国のCATL製で、TMEICが提供するパワーコンディショナ(PCS)と組み合わされています。この組み合わせにより、電力需給のバランスをとり、卸売市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場への対応が可能です。
防災機能と地域への影響
本施設は、災害時に地域の電力供給を支える防災拠点としての重要な役割も担っています。地域の防災力(レジリエンス)を向上させることで、住民の安全にも寄与します。また、施設の設計・施工は地域の環境保全に配慮し、鈴木電機株式会社が担当しました。
新たなエネルギーの形
再生可能エネルギーが普及する中で、電力の需給調整はますます重要なテーマとなっています。蓄電池はその中心的な役割を果たし、安定した電力の供給を支えるためのキーテクノロジーです。地域の電力インフラを強化することで、持続可能な未来に向けての一歩となります。
今後の展開
日本蓄電池株式会社は、全国各地において系統用蓄電池プロジェクトを推進し続けています。地域社会や自治体、企業との連携を強化し、脱炭素社会の実現と災害対応力の向上に貢献することが目標です。具体的には、2026年までに日本国内で80箇所の蓄電所を運転開始する計画があります。
企業の詳しい情報
この「NC磐田市見附蓄電所」が地域にもたらす影響や、未来のエネルギーシステムへの期待について、今後も注目していきたいと思います。