飲食店出店業態ランキング2025年版:カフェの躍進
2025年、飲食店の出店希望業態の調査結果が発表され、注目を集めています。これまで10年以上にわたりトップを保ってきた「居酒屋」を抜いて、2025年の出店希望業態No.1に「カフェ」が君臨することとなりました。この調査は、株式会社シンクロ・フードが運営する「飲食店ドットコム」に新規登録された会員を対象に行われ、詳細なデータが取りまとめられています。
調査の概要
本調査は、2025年1月1日から2025年12月31日までの期間に登録された18,753件の業態情報を元にしています。また、出店予算に関するデータも同時に収集され、17,433件の詳細が分析されました。
業態ランキングの変遷
これまでの調査結果によると、居酒屋やダイニングバーは長年不動の地位を維持していましたが、宴会需要や二次会需要の変化、さらにアルコールを飲まない人の増加などが影響し、カフェが今後のトレンドとなる可能性が高まっています。
出店希望の業態ランキングでは、カフェの割合が2015年の15.4%から2025年には20.4%に上昇し、逆に居酒屋は27.5%から20.2%に下降しています。このことから、飲食業界における消費者の嗜好やライフスタイルの変化が如実に表れています。
同じように、バーは14.1%から18.9%へと増加し、活動的な夜の飲食業態としての需要が高まっていることも示されています。2025年にはラーメンが5.8%に持ち直すものの、全体としては出店希望が減少していることが見受けられます。
テイクアウト市場の落ち着き
コロナ禍に注目を浴びたテイクアウト市場は、以前ほどの需要を維持できず、「お弁当・惣菜・デリ」はランキング下がる結果となりました。2022年には3.4%に達したものの、2025年には1.5%まで減少。この傾向は、コロナ収束後の消費者行動が影響していると考えられます。
出店予算の動向と二極化
出店予算についても調査が行われ、500万円以下の予算での出店希望者の割合が44.1%となり、前回調査よりも2.2ポイント減少。一方で、1500万円や2000万円以上の出店を希望する層はわずかに増加しています。これにより、飲食店経営者の投資意欲には二極化の傾向が見られます。
加えて、立地や内装にかかるコストも上昇しているため、実際の出店にはこれまで以上の資本が必要になるでしょう。
おわりに
新たなトレンドとしてのカフェの出現とともに、飲食業界は変革の時を迎えています。これからの市場でどのような業態が生き残り、さらなる成長を遂げていくのか、目が離せません。飲食店開業を考える方には、今後の動向を見据えた柔軟な戦略が求められるでしょう。これからの飲食店業界、そして私たちの食文化の進化が楽しみです。