東京からグローバルイノベーションへ!
東京都が新たなイノベーション創出に向けて始動した「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業」、通称「TIB CATAPULT」。このプロジェクトは、「Tokyo Innovation Base(TIB)」を核に、スタートアップの育成を図るものです。東京都は、国内外のスタートアップやその支援者との交流を促進し、革新的なビジネスの成長を支える拠点を設置しています。
TIB CATAPULTの目的
この事業は、成長可能性の高い技術や産業を重点的に支援し、その中で特に注目される領域を持つ「イノベーションクラスター」を創出することを目指しています。大企業や投資家が連携して、その強みを活かしながら、グローバルなスタートアップを育成するための具体的なサポートを行います。
新たに参加するクラスター
今回新たに参加することが決まった6つのクラスターは、次の注力領域に分けられています。
1.
ロジスティクス
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Tokyo Logistics Co-Creation Cluster(株式会社eiicon)
2.
XR(クロスリアリティ)
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XR Innovation Lab(大日本印刷株式会社)
3.
ものづくり
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Forge(ティーエスアイ株式会社)
4.
次世代モビリティ / ロボティクス
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.make Mobility & Robotics(MoRo)(合同会社DMM.com)
5.
フードテック / ウェルビーイング
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Foodα X TOKYO(独立行政法人都市再生機構)
6.
エンタテイメント
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Creative Entertainment Cluster(ソニーグループ株式会社)
特に、エンタテイメントに関しては、海外の支援機関とも連携し、グローバルスタンダードな支援を行う「グローバル推進クラスター」としての役割を担います。
東京都の支援体制
東京都は、各クラスターの取り組みがしっかりと進展するよう、さまざまなサポートを提供します。この支援には、先端技術の導入や優れた成果の創出を促進するための協定金の支払いが含まれます。
- - 各クラスターには、最大で3億円が3年間で支給され、これに加えて、グローバル推進クラスターにはさらに3億円が追加支給されます。
今後の展開
今後は、クラスターのキックオフイベントが令和7年9月19日に行われ、スタートアップや関連事業者に向けて各クラスターの取り組みが説明される予定です。また、各クラスターは、支援先のスタートアップ募集やイベント開催を随時実施し、3年間で20件以上の協働事例の創出を目指します。
成果報告会も令和8年1月頃に予定されており、これまでの取り組みの成果が発表されます。
TIB CATAPULTの意義
「CATAPULT」は射出装置を意味し、TIBから様々なクラスターが連携してスタートアップが世界へと飛び出す基盤を作るという理念を込めたネーミングです。
この事業は、「2050東京戦略」に基づいて進められており、その中でも特にスタートアップの国際展開を支援する戦略の重要な一環です。
さまざまなクラスターが集結し、東京からイノベーションを推進するこの新プロジェクトが、国内外のスタートアップにとってどのような影響を与えるのか、今後に期待が高まります。