テリロジーとデリニアの取り組み
株式会社テリロジーが、次世代の特権アクセス管理(PAM)で知られる米国のDelinea(デリニア)社と新たに販売代理店契約を結びました。これにより、テリロジーはデリニアの先進的なセキュリティソリューションを日本市場に提供することになります。
背景と市場の変化
近年、クラウドサービスやリモートワーク、さらにはAIの急速な普及があり、従来のネットワーク境界を重視した防御モデルは崩れつつあります。セキュリティの新たな考え方である「ゼロトラスト」が求められており、特権IDは今やサイバー攻撃の標的となっています。攻撃の90%以上が、特権IDを悪用して行われているというデータもあります。
しかし、依然として多くの企業ではスプレッドシートなどを用いたパスワード管理が行われており、これが運用負担を増大させる要因となっています。特に内部の不正やセキュリティの脆弱性を引き起こす原因とされています。更には従来のPAMソリューションは導入のコストや専門知識が必要で、多くの企業にとって導入のハードルが高かったのです。
デリニアの特徴と提供する価値
Delineaは、特に特権アクセス管理および統合アイデンティティ・セキュリティに特化した企業で、Gartner社の「Magic Quadrant for Privileged Access Management」において7年連続でリーダー企業に選出されています。彼らの提供する「シームレスなセキュリティ」は、ユーザーの利便性を損なわずに、高度なセキュリティを確保することを目指しています。
特に注目すべきポイントは、Delineaのプラットフォームが高度に総合的なセキュリティ管理を簡素化したアーキテクチャを持っていることです。クラウドネイティブな設計と直感的なユーザーインターフェースにより、導入や運用負荷が大幅に軽減されるとしています。
デリニアプラットフォームの主要機能
- - 特権アカウントとセッションの管理(Secret Server):特権パスワードや機密情報を高度に暗号化されたデジタル金庫で保護し、自動ローテーションを実行。
- - エンドポイントの特権およびアプリケーション制御(Privilege Manager):特定のアプリケーション実行時にのみ権限を昇格させ、マルウェアの被害を防止。
- - AIを活用した自動化と監査(Delinea Iris AI):リモートワーカーに安全なアクセス環境を提供。
- - シンプルで拡張性のあるアーキテクチャ:導入負荷を劇的に軽減、リソース削減を実現。
テリロジーの株主や顧客にとって、この業務提携は大変意義深いものであり、多くの企業がデリニアの製品を通じて、より安全な運用体制を確立できることが期待されています。
まとめ
テリロジーは、これまでの豊富なセキュリティビジネスの経験をもとに、Delineaの先進的なセキュリティ技術を提供し、日本市場におけるセキュリティレベルの向上を図っていく方向性を明確にしています。今後もこの連携がどのように進展し、影響を与えるのか、注目が集まります。