ウシオの新たな挑戦
2025-07-29 09:48:22

ウシオがオスラムのランプ事業を買収、半導体分野の強化へ

ウシオ電機、オスラムのランプ事業を買収



ウシオ電機株式会社が、オーストリアのams-OSRAMグループから半導体用を中心としたランプ事業を買収することを発表しました。この買収により、ウシオは2025年7月28日にオスラムとの間で株式及び資産譲渡契約を締結し、2026年の第4四半期には取引を完了する予定です。

買収の背景と目的



ウシオは今回の買収を通じて、事業ポートフォリオの多様化を図り、特に半導体市場での競争力を強化する狙いがあります。同グループが持つ約288億円の売上高と、世界中で約500名の従業員がウシオグループへ移籍することから、事業のスケールも大きく拡大する見込みです。この移行は、ウシオが掲げる新成長戦略「Revive Vision 2030」の一環として位置付けられています。

ams-OSRAMグループの技術力



ams-OSRAMグループは、半導体デバイスや特殊ランプの設計・製造において世界的なリーダーです。特に、自動車や医療、一般消費者向けの商品に強みを持ち、これらの技術はウシオの既存の製品ラインにおいても相乗効果をもたらすと考えられています。今回譲渡されるのは、半導体製造装置向けの特殊ランプを中心とする事業であり、ウシオが今後の成長市場での販売機会を獲得するための重要な足がかりとなるでしょう。

期待される効果



この買収により、ウシオは以下のような効果を見込んでいます:
1. 成長が期待される半導体ランプ市場での販売機会の獲得
2. 生産効率の大幅な向上と収益の拡大

安定した収益をあげているオスラムの事業を手に入れることによって、ウシオの新成長戦略「Revive Vision 2030」におけるROE12%以上の目標達成に大きく寄与することが期待されています。

今後の展望



ウシオは、IP事業の拡大に向けて「競争力強化」と「収益基盤の底上げ」を進め、光源業界の再編をリードしていく考えです。これにより、業界内での強固な地位を築き、持続可能な成長を実現することが目標です。

ウシオとams-OSRAM双方の技術的優位性、特許、製造ノウハウを融合させ、新たなソリューションを提供することが期待されます。今後のウシオの動きに注目です。

会社概要



  • - ウシオ電機株式会社 (https://www.ushio.co.jp):1964年に設立され、紫外線から可視光、赤外線の光源を提供。
  • - ams-OSRAMグループ (https://ams-osram.com/ja/):110年以上の業界経験を持つ光・センサーソリューションのリーダー。約19,700名の従業員が在籍し、持続可能な技術革新を目指している。


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