AIとクリエイティブの未来を共に探る「AICA」
2025年、私たちは新たなアワード「AI Creative Future Awards」(通称:AICA)が設立されることを迎えます。これは、一般社団法人AICAが主催するもので、テクノロジーとクリエイティブの交差点を探求し、AIの力で新たな発想や社会的な影響を生み出すプロジェクトを評価・発信する場としての役割を持ちます。
設立の背景と目的
AIは、私たちの生活や産業のさまざまな領域に深く浸透し、表現のあり方を根本的に変えつつあります。こうした状況の中で、AICAアワードは「クリエイティビティとは何か」を再考する機会を提供します。本アワードでは、広告、アート、音楽、映像、ゲームなど幅広いジャンルのプロジェクトを対象に、AIの利用で生まれた新たな発想を評価します。
審査員と評価基準
審査には、クリエイティブな領域で著名なクリエイターや研究者を迎え、それぞれが持つ専門的視点から審査が行われます。そのため、ただ評価するのではなく、AIとクリエイティブの関係を深く掘り下げた議論が展開されます。審査後には、議論の結果をまとめた白書が発行される予定であり、得た知見を社会に還元することも目指されています。
アワードの詳細とスケジュール
AICAアワードは、2025年10月に設立され、翌年には審査が行われます。審査はクローズド形式で行い、最優秀賞となるグランプリには100万円の賞金が設けられています。また、AICA賞として20件程度が選出され、白書には30〜50件のプロジェクトが収録される予定です。
審査のスケジュールは以下の通りです。
- - 審査期間: 2025年10月中旬〜11月中旬
- - 結果発表: 2025年12月中旬の贈賞式にて
- - 白書発表: 2026年初春にPDF・電子版として公開予定
議長と審査員の紹介
議長の清水幹太氏をはじめ、多様なバックグラウンドを持つ審査員が集結します。清水氏は、クリエイティブディレクションやテクニカルディレクションを通じて人々の生活を豊かにする技術や手法を模索しています。
他方、審査員として参加する緒方壽人氏は、AIを活用したデザインプロジェクトでの実績を持っており、徳井直生氏はAIの持つ創造性の拡張について深く考察しています。また、戸村朝子氏、三宅陽一郎氏、AKI INOMATA氏といった、芸術と科学技術を柔軟に融合させた専門家も名を連ねています。
未来に向けての展望
AICAは、単なるアワードに留まらず、私たちがAIの進展にどう向き合うかについての地域や世界の議論を促進する場となることを目指しています。今後、このアワードが多様なクリエイティブの可能性を引き出し、未来の表現の糧となることを期待しています。
詳しくは公式HP
AICAをご覧ください。