愛媛県宇和島市に新たな支援の形が誕生しました。パルシステムグループが寄贈し、公益社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV)のサポートのもと、改装されたキッチンカー「FOOBOUR」が運用を開始しました。これは、地域における特に困難な状況にあるひとり親家庭へ食品を提供することを目的とした取り組みです。
「FOOBOUR」という名称は「food」(食品)と「harbor」(港)を組み合わせたものであり、寄贈されたこの車両は、冷蔵・冷凍設備や調理施設を搭載した本格的なキッチンカーです。地元の特定非営利活動法人「うわじまグランマ」に無償で貸与され、宇和島市で「FOOBOUR -うわじま港-」として運用されています。これは、地域住民の生活を直接支えるものです。
稼働の拠点は宇和島市内の中央公民館駐車場で、ひとり親家庭が対象となり、定期的に食品や日用品の提供を行います。この試みは地域の住民が参加しやすく、より効率的に支援を届ける方法です。また、このキッチンカーは普段の食品支援に加えて、防災イベントにも参加することで、地域の防災意識の向上に努めることも計画されています。
2023年7月7日には、宇和島市内でオープンイベントが行われました。この日は2018年の西日本豪雨の影響を思い起こさせる特別な日となり、岡原文彰宇和島市長や関係者が出席しました。岡原市長は、「このFOOBOURには西日本豪雨からの集大成が詰まっている」と語り、民間と宇和島市が連携しながら、普段の生活と緊急時の支援を両立させる重要性を訴えました。
PBVの上島安裕理事も参加し、近年の災害の増加について話し合いました。彼は、「官民連携なくして迅速な支援はできない。事前の信頼関係が必要不可欠であり、パルシステムの支援をはじめとする取り組みを広めていきたい」と強調しました。この活動が、今後も社会への貢献を示し続けることに期待が寄せられています。
地域に密着した支援として稼働する「FOOBOUR」は、ひとり親家庭への食品の配布を通じて、日常生活の支援を行いながら、いざという時には大規模な災害時にも対応できる体制を整えています。これにより、地域が一丸となって困難を乗り越える力を育んでいくことが期待されます。今後の情報発信や活動の展開にもぜひご注目ください。