東京都が推進する「育業」研修とは
東京都は、「育業」という新しい概念を導入し、育児を単なる休暇ではなく、重要な仕事として捉え直す取り組みを進めています。これにより、育児を社会全体で支援する意識を高めてもらうことを目指しています。特に企業の管理職向けに実施している「育業」出前研修が注目を集めています。この研修を通じて、管理職が理解し、子育てを支える環境作りに貢献することを狙っています。
研修教材の公開
昨年11月、東京都は日本電気株式会社と連携して「育業」出前研修を実施しました。このたび、その研修で使用された教材が公開されました。これにより、企業や人事担当者は、研修の内容を更に理解しやすくなります。
公開された教材には、以下の内容が含まれています:
- - 「育業」研修教材:管理職向けの内容が盛り込まれた資料です。
- - 出前研修動画:武田真一さんが講師を務める様子を収めた動画で、概要版は約25分、ダイジェスト版は約3分となっています。
- - 教材PR動画:15秒の短い動画で、教材の内容を簡潔に紹介しています。これらの資料は、特設ページから簡単に閲覧できます。
研修の重要性
新たに施行される育児・介護休業法の改正により、2025年4月1日からは300人以上の企業が男性の育児休業取得状況を公表する義務があります。従来は1000人以上の企業のみが対象でしたが、企業が自社の取り組みを透明化することで、育児休業取得の推進が期待されています。
このような環境下で、育業に関する研修は企業にとって、社員の意識を高め、育児休業を取得しやすい職場作りに寄与する重要な機会です。
講師のご紹介
今回の「育業」出前研修では、特にフリーアナウンサーの武田真一さんが注目されています。彼は1990年にNHKに入局し、その後「ニュース7」や「紅白歌合戦」などのキャスターを務めた経験があります。2023年には早期定年退職し、フリーアナウンサーとして活動を開始しました。プライベートでは2人の息子の育児にも携わっているため、その経験を踏まえた講義に期待が寄せられています。
また、横山ちひろさんは、厚生労働省東京労働局の指導官として、長年にわたり育業制度や男女平等の働き方改革に取り組んできた専門家です。彼女の指導もまた、受講者にとって非常に有意義なものとなるでしょう。
まとめ
東京都の「育業」に関する取り組みや研修は、企業が育児休業の取得促進や、社員のライフスタイルの多様性を受け入れるきっかけとなります。研修教材と動画は、特設ページで閲覧できるので、ぜひご利用ください。育児を支える社会作りは、今後ますます重要な課題となるでしょう。