オルガノイド研究の深化に向けた共同研究
積水化学工業株式会社は、株式会社ニコンと連携し、オルガノイド培養に関する公募型共同研究を開始することを発表しました。この取り組みは、オルガノイド研究のさらなる発展を目指すもので、研究者に多様なテーマでの応募を呼びかけています。
オルガノイド培養技術の進展
オルガノイドは、直接的に生物の器官の機能を模倣する細胞の塊で、近年その培養技術が急速に進化しています。この技術は、創薬や再生医療を始めとする多岐にわたる分野で利用可能性が高く、さらなる研究開発の必要性が叫ばれています。特に、細胞機能や培養の再現性、さらには生体環境の模擬といった側面での向上が求められています。
共同研究の取り組み
積水化学は、自社が開発した化学合成足場材「Ceglu™」を基点として、多能性幹細胞の安定培養を実現し、2025年にはその販売を開始する予定です。また、Ceglu™を微小なドット状にコーティングした「Ceglu™ Dot Plate」の開発を進めることで、三次元的な細胞塊の構築を目指しています。これにより、高性能かつ再現性の高いオルガノイド培養法の確立が期待されています。
一方、ニコンはその優れた光学性能を持つ顕微鏡システムを通じて、柔軟な研究環境を提供します。特に、細胞観察や蛍光イメージング、ライブセルの解析に特化したシステムを提供し、データの取得と解析の効率を向上させることを目指しています。
募集概要
この共同研究における募集テーマは、大きく3つに分かれています。
A型テーマ:高機能かつ再現性の高いオルガノイド培養の研究
B型テーマ:撮像・解析技術を活用したオルガノイド培養の自動化及び評価手法の研究
自由型テーマ:募集の趣旨に合致する研究
応募資格は、大学や研究機関、企業に所属する研究者となっており、募集期間は2026年3月19日から5月31日までを予定しています。詳細な応募方法については、専用の案内ページで確認ができます。
研究への貢献
積水化学はCeglu™ Dot Plateなどの提供をおこない、データサイエンス技術を駆使した研究開発の支援を行う一方、ニコンは生物顕微鏡を利用した撮像と画像解析による研究開発の支援を実施します。これにより、オルガノイド研究者への支援を強化し、この分野の学術的及び産業的な発展に寄与することが期待されています。
関連情報は以下のウェブサイトで確認できます。
以上、オルガノイド研究の未来に向けた新たな一歩をお知らせしました。この共同研究が、創薬や再生医療の領域でのブレイクスルーとなることを期待しています。