日本郵政とナオライが手を組む新しい酒文化の誕生
2025年4月から、日本郵政株式会社とナオライ株式会社の新たな共創プロジェクトが始まります。このプロジェクトでは、日本郵政から派遣される多田進也氏がナオライの新拠点の立ち上げや、革新的な和酒「浄酎-JOCHU-」の事業に携わる予定です。ナオライは広島県にある酒蔵で、特許技術「低温浄溜®」を用いた新しいスタイルの日本酒を生産しています。
「浄酎-JOCHU-」とは何か?
「浄酎-JOCHU-」は、日本酒を元に作られた新しい和酒です。この和酒は、地域の酒蔵から厳選された純米酒を原料にし、独自の製法である低温での蒸溜を行うことで生まれました。この手法により、日本酒本来の豊かな香りや味わいが最大限に引き出され、まろやかで深い風味が特徴です。そのアルコール度数は41度と高めですが、口に含んだときに感じる旨味は非常に滑らかで、まるで多層的な味覚体験が広がります。
地域再生に向けた取り組み
ナオライが目指すのは、地域の酒蔵と提携し、彼らの製品に新たな価値を付け加えることです。日本全国の酒蔵数が減少している中、ナオライは安全で持続可能な「浄酎モデル」を基に、地域を知り、地域と共に生きるビジネスを展開しています。このモデルでは、地域の酒蔵と共に浄溜所を設け、その土地ならではの酒文化の継承とビジネスを同時に実現することを目指しています。
ナオライの今後の展開
2025年までに全国8つ、2028年までには47の拠点を目指すナオライ。このプロジェクトには、地域の雇用創出や経済活性化も期待されています。多田氏の参画を通じて、日本郵政が持つ広範なリソースを活用し、より柔軟でインパクトのある地域共創を行う姿勢が重要になってきます。
「Design Dimension 2025 HIROSHIMA」に登壇
多田氏は、2025年5月17日(土)に開催される「Design Dimension 2025 HIROSHIMA」で講演する機会を得ました。このカンファレンスでは、地域と大企業のつながりについて語られる予定です。ナオライのデザイン経営がどのように地域を支え、新たなビジネスを創出していくのか。その取り組みが注目されることは間違いありません。
まとめ
ナオライ株式会社と日本郵政のコラボレーションプロジェクトは、地域経済の活性化を目指すだけでなく、全く新しい形の日本酒「浄酎-JOCHU-」の展開によって、日本酒文化の未来を切り拓く大きな一歩を踏み出しています。これからどのような展開が期待されるのか、非常に楽しみです。