葉加瀬太郎のデビュー35周年!感動の春ツアーが開幕
2025年春、心地よい陽気の中、ヴァイオリニスト葉加瀬太郎の35周年を祝う全国ツアー「オーケストラコンサート2025〜The Symphonic Sessions〜」がいよいよ幕を開けました。3年ぶりに復活したこのツアーは、音楽ファンにとって待ちわびた瞬間となりました。初日を飾る大宮ソニックシティでは、観客が満員で埋め尽くし、期待に満ちた空気が漂います。
初めの一音は、葉加瀬の代表曲《エトピリカ》です。弦楽器の伴奏が柔らかく響き、そのメロディーはまるで自然界の描写のように、心に優しく語りかけてきます。彼の音色は、初夏のオホーツクの風景を思い起こさせるようです。
続いて披露されるのは、ゲーム「ファイナルファンタジー XII」のエンディング曲《希望》。アコースティック・ギターのイントロが静かに始まり、やがてオーケストラの公演へとつながる瞬間は、心が高鳴る瞬間でした。演奏中は、バンド演奏とオーケストラが見事に融合し、その音色は実に華やかです。
今回のコンサートでは、楽器配置が大きく進化し、オーケストラとバンドが一体化。これによって、全体のアンサンブル感が格段に高まっています。葉加瀬は、近くで指揮者やオーケストラとコミュニケーションを取りながら、彼本来の個性を生かした演奏を展開しました。
特に聴きどころとしては、2曲の映画音楽、ミシェル・ルグランの《シェルブールの雨傘》とジョン・ウィリアムズの《シンドラーのリスト》が挙げられます。自作以外の楽曲を演奏することは稀な葉加瀬にとって、これらは特別な意義を持つものでした。特に《シンドラーのリスト》を演奏する際には、観客から感動のすすり泣きが聞こえてきました。
この曲は、葉加瀬自身が尊敬するイツァーク・パールマンの演奏を研究してきたもので、彼の情熱が色濃く表れています。その真摯な姿勢が、聴衆にも深く伝わり、名演へと繋がったのです。
グッズもファンにはお楽しみのひとつ。ツアー限定の「TARO KITTY」や「靴下はかせたろう」といったアイテムの他、今年のイチオシは「ハカセンスライト」という新作でした。電飾の入った扇子を持ち寄ることで、会場の盛り上がりをさらに高めるこのアイテムは、観客みんなが振ることで一体感を創り出します。
さらに、オーケストラのアレンジは音楽監督である羽毛田丈史が手がけ、聴き応えのある新しいアレンジされた曲が披露され、その中には嬉しい驚きもありました。
最後、最も盛り上がる情熱的な曲《情熱大陸》で締めくくり。この曲の新アレンジでは、オーケストラと観客が一体となって、会場が熱狂に包まれました。35周年を経てもなお、進化を続ける葉加瀬太郎の魅力を感じさせるとても特別な夜でした。
このツアーは、全国16都市で行われ、5月11日まで続くため、ぜひ足を運んでその感動を体験してみてください。チケット入手は急いだ方が良さそうです!
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ツアー情報
- - 開催日程:2025年3月22日〜5月11日
- - 予定公演地:全国16都市
- - 詳細:公式サイト(https://taro-hakase.com/blogs/live_info/2025-the-symphonic-sessions)