令和6年度水産白書が公表
本日、令和6年度の水産白書が閣議決定されました。この白書は「海洋環境の変化による水産業への影響と対応」を特集テーマとしており、国民が水産業に関心を持つ一助となることを目指しています。
白書の概要
水産白書は、水産基本法に基づき、日本政府が毎年国会に報告する重要な文書です。近年、我が国近海での平均海面水温が上昇するなど、海洋環境に劇的な変化が見られています。この結果、サンマやスルメイカ、サケなどの主要な魚種における不漁が長期化しています。これに対応するため、各地で様々な取り組みが展開されており、今年の白書ではそれらの先行事例や施策に焦点を当てています。
特集内容
特集テーマでは、国近海における海洋環境の変化について具体的に言及しています。主な内容は以下の通りです。
- - 平均海面水温の上昇
- - 海洋熱波の発生
- - 黒潮の流れの変化
- - 海洋酸性化の進行
これらの問題は、我が国の水産業に深刻な影響を及ぼしています。
トピックス
さらに、白書では次のような重要なトピックスにも触れています。
1.
令和6年能登半島地震からの復旧に向けた取り組み
2.
漁業法等の一部改正 - 太平洋クロマグロを対象として漁獲量報告義務の履行を確実にするための措置
3.
赤潮による被害の砂継続 - 赤潮の影響は続いており、今後の対策が求められています。
水産物の需給状況
第1章では、日本の水産物の需給状況について詳述されています。水産物の消費動向や貿易の現状も報告されており、国内外の市場での競争が厳しいことが印象づけられています。
漁業と養殖業の現状
第2章では、国内の漁業と養殖業の動向について解説しています。水産物の流通や加工の状況が示されており、持続可能な漁業を目指した取り組みが進行中です。
国際情勢と資源管理
第4章では、国際的な漁業・養殖業生産、国際水産物貿易の変遷、そして資源管理の動向について触れています。グローバルな視野で水産業を理解するためには欠かせない内容です。
漁村の活性化
第5章では、漁村のの現状とその役割について考察し、地域経済や海洋・漁業振興を図る必要性を訴えています。
復旧・復興とALPS処理水
第6章では大規模災害からの復旧状況やALPS処理水の海洋放出による影響について詳述されており、災害に対するレジリエンスを高める重要性が強調されています。
令和7年度施策の概要
また、令和7年度における水産施策の概要も整理されていて、水産基本計画や予算に基づくアクションプランの詳細が示されています。
このように、多岐にわたる内容が盛り込まれた「令和6年度水産白書」は、今後の水産業に対する理解や関心を深めるための重要な資料です。興味のある方は是非、
こちらの公式サイトで全文をご覧ください。