内藤健著『アズキの起源』が受賞
2026年3月23日、内藤健氏の著書『アズキの起源』が第42回講談社科学出版賞を受賞しました。この著書は、赤いアズキの栽培が日本の縄文時代から始まったことを明らかにし、アズキの歴史を読み解く重要な研究成果を紹介しています。出版に至るまでの経緯や内藤氏の感動のコメントを通じて、アズキの深い魅力に迫ります。
内藤健氏の受賞コメント
受賞の報告を受けた内藤氏は、「日本から大陸に広がった作物がアズキだったなんて、自分がそれを発見するとは思いもしなかった」と驚きを表現しました。本書は、アズキが大陸から伝わってきたとされるこれまでの常識を覆す内容となっており、研究を通じて得られた成果を多くの人に知ってもらいたいと願っています。
内藤氏は、研究キャリアを持ちながらも、アズキの先物取引で財産を失った家系に生まれたことを最近まで知らなかったと告白。「運命のいたずら」と笑いながらも、これまでの研究の積み重ねがあってこその受賞であると振り返ります。
著者の経歴
内藤健氏は1978年に滋賀県で生まれ、農研機構遺伝資源研究センターの上級研究員として活躍しています。京大農学研究科を修了後、野生アズキの研究に専念。最近では、東京大学大学院の客員教授として教育にも力を注いでいます。著書には多数の共著がありますが、本書は特に彼の人生において重要な一冊といえるでしょう。
『アズキの起源』の内容
『アズキの起源』は、アズキ研究における新たな視点を提供するノンフィクションです。第1章では、アズキ研究が始まる背景を紹介し、第2章ではアズキゲノムに基づいたマッピングの手法が語られます。第3章では、著者自身の家系史とアズキの歴史が交錯する様子を描き、第4章ではアズキの起源が日本であることの確信を示します。
第5章では、遺伝学と考古学がどのように一致するかを詳細に説明し、第6章では中国起源説を覆す証拠を丁寧に示しています。ゲノム解析を通じて、アズキの起源を明らかにする本書は、歴史を紐解く手助けをしてくれることでしょう。
読者へのメッセージ
内藤氏は「多くの方にこの本を手に取ってもらいたい」と語ります。それは、アズキの知られざる歴史や文化に触れることで、新たな発見があることを期待しているからです。本書は、一般書籍としてはもちろん、図書館や知人宅の本棚でも目にすることができるでしょう。
受賞タイトル『アズキの起源』は、科学と歴史を絡めた非常に魅力的な作品です。ぜひ前書きだけでも手に取って、その奥深い世界に触れてみてください。
書誌情報
- - 書名:アズキの起源
- - 著者:内藤 健
- - ISBN:978-4-487-81888-4
- - 定価:2,090円(本体1,900円+税10%)
- - 発売日:2026年03月23日
- - ページ数:224ページ
- - 判型:四六判
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