HARMANがSound Unitedを買収、オーディオ業界へ新風を吹き込む
2023年9月23日、ハーマンインターナショナル株式会社(本社:東京都千代田区)は米国のHARMAN InternationalがSound Unitedの買収を完了したことを発表しました。このデジタル音響の巨人が、Bowers & Wilkins、Denon、Marantz、Polk Audioなどで知られるSound Unitedを傘下に持つことによって、オーディオ業界は新たな変革の幕開けを迎えます。
音響ブランドの結集
Sound Unitedは、特にハイエンドオーディオ市場で名高いブランドを多数取り揃えており、これらのブランドとの統合によりHARMANはさらに強固なビジネス基盤を持つことになります。この買収により、HARMANはホームオーディオ、カーオーディオ、ヘッドホンといった領域での製品展開を大幅に拡大できるのです。今回の統合は、消費者に対してより多様な選択肢を提供し、革新的な体験を生み出す重要なステップといえます。
卓越したオーディオ体験の提供
HARMANライフスタイル部門のプレジデントDave Rogers氏は、「HARMANのビジョンは、卓越したオーディオ体験を通じて人々の生活を豊かにすること」と述べ、Sound Unitedの強力なブランド群がHARMANの価値観と一致しているとして、その共鳴が業界全体における成長を促進すると語っています。このビジョンの実現により、HARMANはオーディオテクノロジーのリーダーとして新たな高みを目指していくでしょう。
Sound Unitedの運営方針
今後、Sound UnitedはHARMANライフスタイル部門内の独立した事業部として運営され、各ブランドの独自性や顧客基盤が尊重される体制が維持されます。さらには、HARMANのグローバルなリソースと支援を得ることで、これらブランドはより大きな市場へのアクセスをつかむことが可能になります。
今後の展望
重要なのは、この買収により得られるシナジーです。Sound Unitedの優れた技術者やブランド、専門知識が加わることで、HARMANのオーディオ技術の革新が加速することが期待されています。これにより、HARMANは市場における影響力を一層強固なものにし、音楽とテクノロジーの融合の分野において信頼できる存在としての地位を確立していくでしょう。
HARMANについて
ハーマンインターナショナルは、オーディオ、ビジュアル、コネクテッド・カーといったプレミアムなソリューションを提供しており、AKG、JBL、Harman Kardonなどの強力なブランドを展開しています。自動車や家庭、プロフェッショナルの市場で利用されており、世界中で約3万人の従業員が献身的に働いています。さらに、2017年にはSamsung Electronicsの完全子会社となり、さらなる成長を遂げています。
HARMANの新たな戦略的方向性と音響業界における革新は、大きな期待を生み出しています。これからの展開に注目が集まる中、多様な選択肢が提供されることで、オーディオ体験が一層豊かなものとなるでしょう。