140年超の歴史を誇る東郷製作所がAIで革新に挑む
愛知県に本社を置く株式会社東郷製作所は、自動車向け精密ばねなどの製造を手がけ、140年以上の長い歴史を有する企業です。しかし、製造業ならではの複雑なデータや情報の蓄積に伴い、業務の効率化が求められていました。そこで注目されたのが、AI技術の導入です。
導入の背景:情報の断片化による課題
東郷製作所では、技術資料や手順書が膨大に蓄積され、情報が散在している状況が続いていました。これにより、必要な情報へのアクセスが困難となり、特にベテラン社員への問い合わせが増加。結果として、業務が円滑に進まない場面が見られました。また、報告書作成にかかる工数も、本来の作業を圧迫していました。
こうした背景から、「探す・聞く・作る」といった無駄を省く必要性が迫られていました。AI技術を用いる検討は以前から行われていましたが、導入後に使用されないリスクが高いことが課題とされていました。
導入の決め手:育成研修と伴走支援
そこで、JAPAN AI株式会社が提案した「社内推進者の育成研修」が東郷製作所の決定的な要因となりました。この研修は、既成のプログラムではなく、受講者のニーズに応じたカスタマイズ型です。さらに、導入後の伴走支援があることで、確実に現場での定着が図られました。「価格」「AI機能」「管理機能」に加え、柔軟な研修内容が選ばれた理由です。
実施した全8回の研修とその成果
全8回にわたる研修プログラムでは、まず参加者にAIの可能性を実感してもらうことから始まりました。初回は生成AIの基礎から学び、徐々に実務への応用を促していく設計がされました。
具体的には、座学に加えて、実際に手を動かすワークショップが効果をもたらしました。研修の開始後、1日あたりのAI利用量が飛躍的に増加し、参加者は「まずAIに聞く」という行動を自然に取り入れるようになりました。
また、各部門でAIエージェントが自律的に構築されるようになり、例えば技術部門では設備故障の解析支援を、営業部門では自動車関連ニュースの自動収集が実現されました。
各部門のAI活用と今後の展望
現在、様々な部門でAI活用が進み、東郷製作所の後藤様は「最終的には利益を上げ、本来の業務に集中することが重要」とコメントしています。“時間を取られがちな業務”をAIに任せ、その分、人間ができる価値創造にリソースを割くことが今後の鍵となります。
まとめ
JAPAN AIは今後も、企業が抱える個別の課題に向き合い、最適なソリューションを提供し続けることを目指します。AI技術を通じて、持続可能で効率的な社会の実現に貢献していく姿勢を貫いていくでしょう。