大規模HRイベント「doda Meetup 2025 HataRaku最前線」レポート
2025年11月28日、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が主催したHR交流イベント「doda Meetup 2025 HataRaku最前線」が、赤坂インターシティAIRにて盛況のうちに開催されました。本イベントには約600名の人事担当者が参加し、「採用と人事のこれからを共創する」というテーマのもと、最新の人事戦略やAIの活用方法について議論が展開されました。
イベント開催背景
近年の採用市場は多くの課題に直面しています。人事担当者は、採用活動の推進や社員エンゲージメントの向上といった様々な難題に取り組まなければなりません。「日本の未来は人事が動かす」をコンセプトにした本イベントでは、人事にまつわるトレンドや先進的な取り組みが紹介され、参加者同士が企業の枠を越えて意見交換が行われました。dodaは、法人顧客への採用支援や個人へのキャリア形成に向けた情報提供を通じて、今後もその役割を果たしていくとしています。
基調講演:日本型人事の再定義
基調講演には、いすゞ自動車株式会社のCHRO、有沢正人氏とパーソルキャリアの取締役副社長執行役員、喜多恭子が登壇。「日本型人事の再定義」をテーマに、人的資本経営の重要性が強調されました。有沢氏は「組織に人を合わせる旧来の雇用形態からの脱却」が必要だと述べ、日本らしいジョブ型雇用への進化を提唱しました。そして、企業と社員との相互関係を築くことで、エンゲージメントの向上を目指すべきだと強調しました。
喜多氏は、新たなキーワードが登場する中で、「人的資源の管理」はより複雑化していると指摘し、企業内での「過剰な人材」と「人材不足」の同時発生の問題についても言及しました。経営が人材価値の創造に関与する仕組み作りがますます求められているとのことです。
セッション:AIと人事の未来
続いて行われたセッション「AIと人事の未来」では、AI Librarium株式会社のCEO、西川智章氏、株式会社サイバーエージェントの人事局局長、武井亮氏、パーソルキャリアの神埜隼輝が、AI活用の可能性について議論しました。
採用プロセスにおいては、スキルだけでなく、「はたらく意味」や「行動原理」の価値観の一致が重要であることが確認されました。AIが導入されることで業務効率が上がり、スキルマッチングや選考管理の自動化によって、より合理的な採用が実現するとの見解が示されました。また、導入方針として「リーンスタートアップ型」が紹介され、優先度の高い領域から段階的にAIを導入することが推奨されました。
登壇企業の実例として、サイバーエージェントが生成AIを活用し業務削減キャンペーンを実施した事例が紹介され、特に評価業務の効率化に効果が見られたことが強調されました。AIは人事担当者を置き換えるものではなく、価値提供に専念できる時間を結果的に生み出す存在であるとの理解が深まった場面も見受けられました。
登壇者のプロフィール
有沢 正人氏
いすゞ自動車株式会社 常務執行役員 CHRO
人事担当の豊富な経験を有するパネリストであり、企業と社員の関係性を見直す提言を行っています。
西川 智章氏
AI Librarium株式会社CEO 兼 東北大学特任准教授
ビジネスコンサルタントとしてAIの実装と戦略的な視点から、企業の人事に新たな価値を提供します。
武井 亮氏
サイバーエージェント人事局局長
新卒採用や人事制度設計に長年従事し、実務的な視点から人事の未来を語ります。
まとめ
「doda Meetup 2025 HataRaku最前線」は、これからの人事戦略やAIの活用方法を探る貴重な機会となりました。今後の採用戦略や人事戦略に活かせる情報がたくさん得られたことでしょう。dodaの取り組みは、今後の人事業界の変革にも貢献していくことが期待されます。