組織サーベイの真実
2025-12-12 21:19:08

組織サーベイの信頼性を揺るがす実態と変革の道筋

組織サーベイの信頼性を揺るがす実態と変革の道筋



組織サーベイは企業の組織開発やエンゲージメント向上、そして業務改善に向けた重要な手段とされています。しかし、最近の調査によると、約4割の回答者が「正直に答えていない」とのこと。その理由として挙げられているのは、正直に答えても会社が変わらないという無力感でした。この結果は、企業がどれだけ努力しても、上手く活用されていないデータが多いことを示しています。

正直に答えない理由


WillMap株式会社が実施した調査によると、37.3%のビジネスパーソンが組織サーベイに対して正直に答えないと述べています。その理由は、43.3%が「正直に答えても会社が変わらないと思うから」と回答。その他には、41.7%が「忙しく、十分に吟味して答える時間がない」と、32.3%が「個人が特定されるのではないかと心配」といった意見もありました。このような状況では、企業が期待するようなスムーズな組織変革は望めません。

結果を共有するだけでは足りない


多くの企業がサーベイの結果を56.4%の割合で社員に共有していますが、納得している人は45.2%に過ぎないことが明らかになりました。納得している層は、会社全体の結果から施策に至るまでを段階的に共有されていることが多く、ストーリー性が求められています。実際、納得している社員の68.2%が、自身の行動を変えたと回答しています。

変化をもたらすための3つの条件


本調査の結果、組織サーベイを通じて実際に会社の変化を感じたと答えた層は28.6%。組織変革が可能であることを示しています。そして、その変化を実現するためには、次の3つの条件が重要です。

1. 丁寧な説明の実施:サーベイの目的と活用法を社員に明確に伝える。
2. 経営層のコミットメント:経営層がサーベイの重要性を積極的に発信する。
3. 管理職向け研修の実施:現場を動かす鍵を握る管理職に対して適切なアプローチを行う。

これらの条件を満たすことで、サーベイの運用プロセスがより効果的になるでしょう。

まとめ


サーベイが組織に変革をもたらすためには、組織全体の取り組みが不可欠です。特に経営層の真剣なコミットメントがあればこそ、社員にも「会社は変わる」というメッセージが伝わります。これにより、正確なデータが得られ、組織サーベイが真の効果を発揮することが期待できるのです。企業がサーベイを単なる形式的なものとせず、本気で取り組んでいくための道筋が見えてきました。

また、今後の調査では、組織サーベイの数値だけに捉われず、「腹落ちする意味づけ」と「物語性」を持たせることの重要性が提案されています。正確な結果のみならず、その結果に基づく行動変容を促すためにも、企業はサーベイを通じて社員との信頼関係を築くことが求められるでしょう。

【資料ダウンロードURL】
本調査レポート『組織サーベイについての意識調査(2025年12月版)』の全文資料として、ぜひご利用いただければと思います。詳細な分析や数値が含まれており、貴社の組織サーベイの運用を強化するための貴重な資料となるでしょう。ダウンロードページ:https://willmap.co.jp/doc_download/doc_2/

調査概要


  • - 調査目的:組織サーベイで効果をあげるためのヒントを得る
  • - 調査期間:2025年10月3日(金)~2025年10月6日(月)
  • - 調査方法:インターネットアンケート調査
  • - 対象者:組織サーベイに回答したことのあるビジネスパーソン
  • - 回答者数:1,089人

WillMap株式会社は、HRデータを活用した組織開発を専門とするコンサルティングファームで、今後も企業の持続的な成長を支援していきます。


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