健康寿命を延ばすための挑戦!NOMONと大阪大学が国際コンペティションへ参戦
2025年2月に創立6周年を迎えるNOMON株式会社(東京都千代田区)は、大阪大学大学院医学系研究科と連携し、世界的な健康寿命延伸を目指す「XPRIZE Healthspanコンペティション」に挑戦します。この国際的なコンペティションは、米国の非営利団体XPRIZE財団が主催し、老化へのアプローチに革命を起こすことを目的としています。
XPRIZE Healthspanコンペティションとは?
XPRIZE Healthspanは、7年間で1億100万ドルを投じ、50~80歳の人々を対象にヒトでの臨床試験を通じて、筋肉や認知、免疫機能を10~20歳若返らせる方法を開発することを目指しています。このコンペティションに参加するチームの中から、最終的に選ばれるのは上位40チーム。その後、準決勝でさらに10チームが選ばれ、2030年に行われる決勝に進むことができます。
NOMONと大阪大学の共同研究
NOMONと大阪大学の研究チームは、老化の原因に対処するための解決策として、エイジング・ホールマークスに着目しています。具体的には、最近注目を集めるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とその効果を高める成分、および抗炎症や抗酸化作用が確認されているわさびスルフォラファンを使用します。これに加え、有酸素運動を取り入れた運動習慣との組み合わせで、筋力や認知、免疫機能に良い影響を与えることを目指しています。
臨床試験は大阪大学の老年・総合内科学及び健康発達医学寄附講座によって行われ、免疫機能評価は大阪大学発の企業・ファンペップが担当します。さらに、認知機能評価にはアイ・ブレインサイエンスが協力し、この革新的なプロジェクトを進めていきます。
プロジェクトの背景
本プロジェクトの代表を務めるのは、NOMONのCEO山名慶氏です。彼は帝人株式会社のヘルスケア新事業のCTOでもあり、健康に関する革新的な解決策の開発に尽力しています。また、共同代表の中神啓徳教授は、大阪大学医学系研究科において老年医学の権威です。
このプロジェクトは、老化研究の成果を基に、老化メカニズムの理解を進める取り組みとなっています。NOMONは、2023年に新たに提案されたエイジング・ホールマークスを指標として、科学に基づいた研究開発を推進しています。
健康寿命を伸ばす未来を目指して
NOMONと大阪大学の取り組みは、個人の健康を促進するだけでなく、社会全体の福祉にも寄与するものです。2031年に創立100周年を迎える大阪大学は、地域から世界に向けて様々な課題に取り組むことを目指しています。NOMONもこの流れの一翼を担い、健康・長寿をテーマにした製品開発や研究を続けています。
この革新的なプロジェクトの成果が実を結ぶことを期待し、多くの方々が健康で豊かな人生を送ることができる未来へと繋がることを願っています。