遺伝子導入技術実証
2026-03-16 11:56:41

積水化学、南カリフォルニア大学と共に革新的な遺伝子導入技術の実証研究を開始

積水化学と南カリフォルニア大学が手を組む



積水化学工業株式会社は、南カリフォルニア大学医学部及び株式会社サイトパスファインダーと共に、創薬支援領域における遺伝子導入技術の社会実装に向けた共同実証を開始しました。この協力は、よりヒトに近い研究モデルへの移行を促すためのものです。

背景と課題


過去の創薬過程において、動物モデルが依然として主要な研究手段でしたが、その限界が資料化してきました。特に、薬物の反応や効果を正確に再現することが難しいため、米国や欧州の規制当局では動物実験の削減が図られています。これを受け、ヒトに近い細胞を用いた研究が求められました。

肝臓は重要な薬物代謝の場であり、初代ヒト肝細胞が不可欠とされています。しかし、初代ヒト肝細胞の培養に際しては、接着性の低さや細胞密度の維持が困難であるため、本来の機能を維持することが難しいという問題が残っていました。従来はコラーゲンなどの生体材料を使用していましたが、その均一性のなさから扱いにばらつきが見られました。

さらに、遺伝子導入の難しさも指摘されており、これを解決するためには、材料と技術の革新的な組み合わせが必要です。こうした中、齋藤教授と積水化学は、高品質な生体材料「Ceglu™」を用い、初代ヒト肝細胞を均一に培養する手法を確立しました。この成果により、遺伝子導入が可能になることが期待されるようになりました。

共同実証研究の詳細


この共同実証の取り組みでは、Ceglu™とサイトパスファインダーの固相トランスフェクション技術を利用したサンプル提供が行われます。特に、南カリフォルニア大学においては、ヒト化肝臓キメラマウス由来の高品質な初代ヒト肝細胞を用いて研究が進められ、遺伝子導入効率の向上や細胞機能の維持に向けた評価が行われる予定です。

実証は2026年3月16日からスタートし、1年の期間で行われます。これは、従来の動物モデルに代わる新たな研究アプローチを開拓するための重要なステップです。

期待される成果


この取り組みにより、動物モデルに依存しない高精度な細胞機能解析が可能となり、肝疾患に関する理解が深まることが期待されています。また、創薬研究の加速が見込まれることから、医療分野における技術革新に貢献することでしょう。

研究を推進するメンバー


本実証を牽引する齋藤教授は、肝臓生物学の専門家として多くの研究に従事してきました。彼は、米国肝臓病学会やアメリカ国立衛生研究所関連の学術活動においても活躍しており、2024年からはAmerican Society for Clinical Investigationのメンバーに選出される予定です。サイトパスファインダーは、独自の固相トランスフェクション技術の研究開発を長年行っており、今回の実証を通じて、さらなる改善と拡充が期待されています。

まとめと今後の展望


積水化学は、革新的な技術を活用し、創薬支援分野における新たな道を切り開いていく方針です。本実証研究を通じて、疾患モデルをより正確にシミュレーションすることができるようになれば、医療の進歩に大きく寄与することが期待されます。今後の展開から目が離せません。

関連WEBサイト: 積水化学
関連WEBサイト: 南カリフォルニア大学
関連WEBサイト: サイトパスファインダー


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