香醋成分の可能性
2025-03-09 00:05:28

岡山大学が発見した香醋成分のアトピー性皮膚炎治療への期待

岡山大学による新たな発見



岡山大学と神戸大学の共同研究による新しい発表が注目を集めています。研究では、中国の伝統的な発酵食品である香醋(こうず)に含まれるフレグライド-1という成分が、アトピー性皮膚炎の治療において新たな可能性を示すことが明らかになりました。

フレグライド-1とは?


フレグライド-1は、香醋に含まれる化合物の一つで、これまでも抗肥満作用や抗酸化作用があることが知られていました。最近の研究により、この成分がアトピー性皮膚炎に関連するタンパク質「アーテミン」の発現を抑制することが分かりました。アーテミンは、皮膚の炎症を引き起こす要因の一つとして知られており、これを抑えることができるというのは画期的です。

研究の背景


この研究は、岡山大学の佐藤あやの教授と神戸大学の辻野義雄教授が中心となり、行われました。内容としては、生体内の異物反応を調整する「アリール炭化水素受容体」に対してフレグライド-1が作用し、アーテミンの発現を抑制するメカニズムが探求されています。このアプローチは、従来の治療法とは異なる新しい視点からアトピー性皮膚炎の治療を考えさせるものです。

フレグライド-1の安全性


研究の過程で、フレグライド-1が持つ特性は他の同類の成分「SR1」と比較して、安全性が高いことも示されています。これは、今後の治療法の開発において非常に重要なポイントです。安全性が高い成分であれば、より多くの患者に利用される可能性が広がります。

伝統的発酵食品の価値


この研究は、伝統的な発酵食品が現代社会の健康問題に対して大きな役割を果たす可能性を示しています。香醋は日本の黒酢とも関連性があり、今後、このような食品由来の成分が新たな医療や健康支援の概念を生むことが期待されます。

今後への期待


この研究成果は、国際学術誌「Food and Chemical Toxicology」に2025年2月7日付で掲載されており、岡山大学は持続可能な健康の支援に向け他の研究機関とも協力して進めています。また、佐藤教授は、さらなる研究に興味のある方々を募集しており、共同研究を進めるチャンスも提供しています。

この新たな知見が、今後アトピー性皮膚炎の治療方法に革命をもたらすことを期待しつつ、岡山大学の活動に注目していきたいと思います。


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