エーアイエスとメディカルフォースがタッグを組み、医療業界に革新をもたらす
東京都千代田区を拠点とする株式会社エーアイエス(以下、エーアイエス)が、同じく東京・品川区に本社を構える株式会社メディカルフォースとOEM契約を締結しました。この契約により、エーアイエスが提供するクラウド型電子カルテ「Mighty QUBE® Hybrid」が、メディカルフォースのクラウド型電子カルテ「medicalforce」へ導入されることとなります。契約の開始日は2025年7月29日を予定しており、医療業界に向けた大きな変革の第一歩を踏み出しました。
クラウド型電子カルテ「medicalforce」とは?
メディカルフォースが展開する「medicalforce」は、自由診療クリニック向けに開発された先進的なクラウド型電子カルテです。このシステムは、自由診療を行う各種クリニックの業務を効率的に一元管理できる仕組みを整えています。また、2024年には日本医師会が提供するクラウド版日医標準レセプトソフト「WebORCA」との連携を実現し、保険診療に関する機能をさらに強化していく予定です。すでに約600カ所のクリニックに導入されており、今後もこの数は増加する見込みです。
Mighty QUBE® Hybridの機能とメリット
エーアイエスが展開する「Mighty QUBE® Hybrid」は、医療データベースとAI技術を駆使した先端的なソフトウェアです。このシステムは、処方された薬や検査のオーダーなどからリアルタイムで病名候補を推測し、ヒューマンエラーが引き起こす誤投薬や病名漏れのリスクを大幅に軽減します。その結果、医療安全の向上と医療従事者の業務効率化を同時に実現することが可能です。
OEM契約を通じて、「Mighty QUBE® Hybrid」の高機能が「medicalforce」へ統合されることで、医療現場のさらなる生産性向上が期待されています。企業側は、医師の働き方改革やクリニックの経営の最適化、社会的な医療課題の解決にも歴史的な貢献ができると自信を持っています。
クリニック向けのオールインワンSaaS「medicalforce」の特徴
「medicalforce」は、電子カルテだけでなく予約管理や会計、決済、在庫管理など、クリニックに必要な多様な機能をそろえたオールインワンのSaaSです。特に、予約管理機能では電話対応の工数が約3分の1に削減され、業務効率化が実現されます。また、LINEとの連携機能を活用することで、より多くの患者にアプローチできるチャンスを提供しています。これにより、600以上のクリニックにおいても、その業務がスマートに進行するようになっています。
企業の背景と将来展望
エーアイエスは、1986年に設立され、医療情報システムの開発・販売を行っています。同社はAIとサブスクリプションモデルを駆使して、医療機関の経営を支援しており、その実績は30年以上に及びます。医療・金融・自動車などさまざまな分野でデジタル・トランスフォーメーションを推進しています。
メディカルフォースも2020年に設立され、クリニック向けに特化したオールインワンSaaS「medicalforce」を提供しています。これからも多様なクリニックのニーズに応えつつ、医療業界におけるIT化の波を先導していくことが期待されています。
このOEM契約は、エーアイエスがメディカルインフォマティクスと締結した在宅医療向けの電子カルテ「homis」に次ぐ新たなプロジェクトであり、異なる診療分野において「Mighty QUBE® Hybrid」を広めていく計画です。2025年度から2027年度にかけて、年平均成長率116%を目指し、診療所におけるさらなる拡大を図るとしています。
今後も、エーアイエスとメディカルフォースが協力し、医療界の課題解決に向けた取り組みを進めていくことでしょう。