保育士の負担実態
2025-01-30 11:49:08

2024年版 保育士が感じる行事業務の重圧とその実態

2024年版 保育士が感じる行事業務の重圧とその実態



2024年の保育士の行事業務に関する調査が発表され、精神的および身体的な負担の増加が明らかになりました。この調査は株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」によって実施され、111名の保育士、幼稚園教諭、保育教諭が対象となりました。特に、行事業務に関する精神的負担を感じる保育士が94.6%に達し、「かなりある」と感じている割合は55.0%に上昇しました。

調査結果の概要



調査によると、行事業務に対する保育士の負担感は年々増加しています。2023年と比較すると、精神的な負担を感じる保育士は14.9ポイント増加し、特に「かなりある」との応答が大幅に上昇しました。また、身体的な負担も無視できず、残業や持ち帰り仕事が増加し、83.7%の保育士が身体的負担を感じているとのことです。
以下に今年の調査をいくつかのポイントでまとめます。

1. 増加する精神的負担


  • - 94.6%の保育士が行事業務に対して「精神的負担」を感じ、その内「かなりある」との回答が55.0%を占めました。
  • - 特に「休日も仕事のことを考えていた」というエピソードが64.8%で最多となりました。

2. 身体的負担の増加


  • - 身体的負担を感じる保育士は83.7%に達し、残業や持ち帰り仕事が65.6%で最も多く挙げられました。休憩時間を削って準備作業をしている例も紹介されました。

3. 園児との向き合いの難しさ


  • - 約3割の保育士が「園児一人ひとりに向き合った保育ができていない」と感じています。主な障壁として「保育士の人手が足りないから」と「業務が多いから」が挙げられました。

行事の運営実態



2024年の調査では、特にクリスマス会(76.6%)、卒園式(73.9%)、運動会(70.3%)が頻繁に行われている行事として挙げられました。行事後の片付けや製作の準備が多くの保育士に求められ、高い割合を示しています。行事が全体の業務の中で占める割合が「30%以上」と回答した保育士が約7割に達し、業務過多の現状が背景にあります。

増加する行事業務の割合


  • - 年間業務の30%以上を行事業務が占めるとの回答は、2023年に比べ14.9ポイント上昇しました。

待遇改善の要望



92.9%の保育士が「行事手当」の導入を期待しており、これにより行事に対する意欲が向上するとの見解が示されました。保育士の負担軽減や待遇改善が求められる中、業務内容の見直しや効率化に対する意識も高まっています。

まとめ



今回の調査結果から、保育士が行事業務に対して感じる精神的および身体的な負担が増加していることが明らかとなり、業務環境の改善が求められています。行事は子どもたちにとって重要な経験ですが、保育の質を上げるためにも、今後は業務の適正化が急務です。子どもたちのためにより良い保育環境を整えるための取り組みが期待されます。


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この情報は「子ねくとラボ」による調査結果を基にしています。


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