特別展「書物がひらく泰平」
2025-03-07 18:58:53

江戸時代の出版文化を探る特別展「書物がひらく泰平」開催!

江戸時代の出版文化を紐解く特別展「書物がひらく泰平」



令和7年の春、国立公文書館では特別展「書物がひらく泰平-江戸時代の出版文化-」が開催されます。この展示会は、江戸時代における印刷技術の進歩と、出版文化がどのように形成されていったのかを探ります。開催期間は2025年3月20日(木・祝)から5月11日(日)までの約2ヶ月にわたります。

江戸時代の印刷技術とは?


江戸時代の出版文化は、印刷技術の発展なしには語れません。特に、木版印刷技術の確立により、多数の書物が生産され、広く流通することが可能となりました。展示会の初めでは、当館の所蔵品である『日本書紀』の写本と版本を比較し、手書きの書物と印刷された書物の違いを実際に体験することができます。

商業出版の台頭


展覧会の構成は複数の章に分かれ、初めに「出版の黎明」として中世の出版の様子が語られます。活字技術の導入と共に、為政者たちが先手を打ち、政治や経済をテーマにした書物を出版していく様子が紹介されます。

次の章では、商業出版が本格化し、識字率の向上により庶民層まで読者層が広がっていった様子が描かれます。この時期、多様な読み物が好まれ、商業出版の恩恵を受けたのは書物を扱う本屋たちでした。

厳しい出版統制の時代


商業出版が盛んになる一方、江戸幕府による厳格な出版統制も忘れてはなりません。特に「整版」による大量印刷が進む中で、自由な出版がどれほど制限されていたのかが示されます。この章では、著名な書き手たちが政府の統制にどのように挑んだのかも焦点が当てられます。

印刷技術の進化


展示の後半では、江戸時代後期に興隆した「読本」と呼ばれる文学ジャンルや、その中で描かれた緻密な挿絵の数々が登場します。人気絵師たちの技術によって、より魅力的な視覚表現が学び取れる作品が数多く展示されます。

特別な展示イベント


展示会期間中は、企画担当者による解説会も行われ、展示の深い理解を得ることができます。また、特別な「平成の書」や「令和の書」の原本も展示され、江戸時代から続く日本の書物文化を体感する貴重な機会が設けられています。

まとめ


この特別展は、江戸時代の出版文化を通じて、印刷の技術や歴史的な背景、文化の多様性について考える良い機会です。入場は無料で、予約も必要ありません。ぜひ、国立公文書館を訪れて、江戸時代の文化に触れてみてください。詳しい情報は、国立公文書館の公式ウェブサイトをご覧ください。


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