群鶴図屏風展示
2026-02-25 14:49:41

兵庫県立歴史博物館で特別展示「群鶴図屏風」寄贈へ

兵庫県立歴史博物館での特別な展示



兵庫県立歴史博物館が、2026年2月25日(水)から5月6日(水)まで、米国ミネアポリス美術館が所蔵している「群鶴図屏風」の高精細複製品を寄贈され、展示を行います。この特別展示は、兵庫県立歴史博物館の1階ロビーで行われ、来館者はガラスケース越しではなく直接、近くで作品を鑑賞し、写真を撮ることができます。

「群鶴図屏風」とは


「群鶴図屏風」は、金地を背景に、三十六羽の鶴が描かれた華麗な作品です。作者の石田幽汀は江戸時代中期に活躍した絵師で、播州明石郡(現・兵庫県明石市)出身です。この屏風には、タンチョウやマナヅル、ナベツルなど異なる種類の鶴が描かれ、それぞれ異なる姿勢で表現されています。その神秘的な雰囲気と優れた構成力が魅力です。この作品は、日本国内では鑑賞機会が限られており、特に幽汀の故郷での里帰りは非常に特別な意味を持ちます。

高精細複製品の技術


この複製品は、キヤノン株式会社と特定非営利活動法人京都文化協会が取り組む「綴プロジェクト」の一環として制作されました。キヤノンの先進的なイメージング技術と京都の伝統工芸の融合により、オリジナルに忠実な複製が実現しました。フルサイズミラーレスカメラで撮影したデジタル画像に独自のカラーマッチング技術を施し、さらに12色の顔料インクを搭載した大判インクジェットプリンターで出力されます。伝統工芸の職人によって施された金箔などの装飾が、作品の美しさをさらに引き立てています。

兵庫県立歴史博物館での体験


特別展示の期間中、兵庫県立歴史博物館では、寄贈された「群鶴図屏風」以外にも、幽汀の他の作品である「四季風俗図屏風」も観覧可能です。この展示は、「美術とくらし」エリアで行われ、観覧料は無料で楽しむことができます。これにより、訪れる人々は、日本の美術や文化に親しむ機会を得ることができるでしょう。

綴プロジェクトの意義


「綴プロジェクト」は、2007年以降、キヤノンと京都文化協会が共同で推進している文化支援活動です。日本の貴重な文化財が海外に渡ったり、国内での展示機会が限られたりする中で、このプロジェクトは、文化財を後世に伝え、広く一般に公開するための取り組みです。これまでに葛飾北斎や尾形光琳など、60点以上の高精細複製品が制作され、社寺や博物館で展示されています。これらの活動により、地域文化の保存と普及が図られています。

「群鶴図屏風」の展示は、兵庫県立歴史博物館復興の機会を提供し、訪れる全ての方々が日本の美術の力を感じることのできる特別な機会です。どなたでも楽しめる展示内容となっておりますので、ぜひお越しください。


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