赤﨑勇賞受賞
2026-03-16 08:29:16

革新的赤色マイクロLED技術を牽引する藤原教授が赤﨑勇賞を受賞

藤原教授が受賞した赤﨑勇賞について



2026年3月15日、東京科学大学大岡山キャンパスで開催された第73回応用物理学会春季学術講演会において、株式会社IntraPhotonのCTOであり立命館大学教授の藤原康文が注目の受賞を果たしました。この度受賞したのは「第16回応用物理学会化合物半導体エレクトロニクス業績賞」、通称「赤﨑勇賞」です。この賞は、青色LEDの研究でノーベル賞を受賞した赤﨑勇博士によって設立され、半導体分野で顕著な業績を挙げた研究者に贈られます。

受賞の背景



藤原教授は、「半導体イントラセンターフォトニクスの学理創成と社会実装」に関する革新的な研究成果をもとに、次世代赤色マイクロLED技術の発展に寄与したことが評価されました。この技術はARやVRをはじめとする次世代の超高精細マイクロLEDディスプレイにおいて、重要な技術基盤となることで期待されています。

半導体イントラセンターフォトニクスとは



藤原教授の研究が着目する「半導体イントラセンターフォトニクス」は、新しい分野で、半導体中の金属元素の光物性を探求するものです。この研究では、電子状態や結晶場、光学的遷移過程などを技術的に解明してきました。特に、半導体中の希土類元素を利用したサンプルに関する研究が進められ、高効率なLED製品が開発されています。具体的には、エルビウムが添加されたGaAsやEuが添加されたGaN用いて、狭帯域発光LEDが実現され、波長の均一性や温度安定性に優れた特性を持ちます。

モノリシックフルカラーマイクロLEDディスプレイの実現



藤原教授の研究による次世代赤色マイクロLEDの開発は、フルカラー化のためにRGBをどのように構造化していくかが重要です。これまでの世代では、様々な課題が存在しました。特に、第1世代のRGB物理積層方式では、製造コストや接合精度の問題が浮き彫りになりました。その後、第2世代であるInGaNモノリシック積層でも、赤色発光の特性上、さまざまな結晶欠陥が生じるといった技術的なボトルネックが見られました。

その中で、IntraPhotonが提案する第3世代のGaN:Euモノリシック積層アーキテクチャは、これらの課題を克服する可能性を秘めています。高温下での高品質な結晶成長が可能で、赤色LEDの最下層配置による輝度設計の自由度を確保できます。

今後の展望



今回の受賞に際し、藤原教授は、「半導体イントラセンターフォトニクス」という新しい学問分野をさらに発展させていくこと、そして、その成果を社会実装に繋げていくことを目指しています。彼は、共に研究をしてきた多くの仲間たちに感謝の意を表し、今後の研究活動に期待を寄せています。

藤原教授が推進するIntraPhotonは、今後も高精度なマイクロLEDディスプレイ技術の革新に貢献し、ARやVRの未来を切り開く存在となるでしょう。


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