鹿児島県垂水市とLIFULLが結ぶ地域活性化への道筋
2026年3月30日、株式会社LIFULL(ライフル)は鹿児島県垂水市との間で地域活性化に関する包括連携協定を締結しました。この協定は、垂水市が抱える深刻な社会課題、特に「人口減少」と「空き家問題」の解決に向けたものです。両者は、デジタル人材の育成や子育てと仕事の両立支援、空き家の有効活用を目指し、より強固な連携体制を構築することを約束しました。
自然豊かな環境とその課題
鹿児島県垂水市は、錦江湾や雄大な桜島を望む美しい自然環境に恵まれています。また、日本一の生産量を誇る養殖カンパチをはじめとした第一産業が盛んであり、温泉などの地域資源も豊富です。しかし、近年は人口減少が進行し、「空き家」が増加するという深刻な問題が浮上しています。
物件の所有者の高齢化や、修繕・維持管理コストが経済的なハードルとなり、空き家が放置されるケースも増えています。垂水市は、以前より空き家を移住支援の手段として活用する努力を続けてきましたが、今後はより専門的なアプローチが求められています。特に、テレワークの普及によって、自然豊かな環境での子育てやワークライフバランスを求める人々が増えていることが、新たな移住希望者の流入を促しています。
LIFULLとの協業
これまでにも、LIFULLと垂水市は共同でテレワーカー養成講座を開催したり、「子連れオフィス」を立ち上げたり、地域おこし協力隊員の採用支援を行ってきました。これらの取り組みをさらに強化するために、今回の包括連携協定が結ばれることとなりました。この協定により、地域の課題解決に向けた具体的なプロジェクトが進行することが期待されています。
協定の主な内容
新たに締結された包括連携協定の主な目的は、以下の通りです。
- - 関係人口の創出: 移住・定住および二地域居住の促進を目指します。
- - 子育てと仕事の両立支援: 子供を持ちながらも働きやすい環境を整備。
- - デジタル人材育成: 地域に必要なスキルを持った人材を育成します。
- - 空き家等の利活用: 空き家や空き店舗のマッチング機能を強化し、持続可能な地域活性化を図ります。
LIFULLの期待
この協定について、LIFULLの執行役員兼HRソリューション事業部長の秋庭麻衣氏は、人口減少や空き家問題は全国規模の問題であると指摘し、早急な対応が必要だと述べています。また、地域の持続可能な発展に向けた取り組みを進める中で、今回の協定が他の地域にとってのモデルケースになることを期待しています。
LIFULLは、全国版空き家バンクの運営や自治体の空き家相談窓口の設置の支援によって、地域に密着した施策を展開しています。今後、垂水市においても、その経験と知見を活かして地域の資源を最大限に活用し、移住希望者とのマッチングを促進していく考えです。
未来に向けて
垂水市とLIFULLの包括連携協定は、自然環境と地域資源が豊かでありながら、深刻な課題を抱える地域の新たな未来を切り拓く重要な一歩です。地域の魅力を向上させ、関係人口を創出し、持続可能な発展を図るための取り組みは、多くの人々にとって希望の光となるでしょう。今後の展開に、ぜひ注目していきたいところです。