東京・上川町が共同プロデュースする新しい探究型修学旅行
株式会社TOKYO EDUCATION LAB(東京・港区)は、北海道・上川町と共同で「スポーツ共創型地域探究修学旅行」を企画・実施しました。このプログラムでは地域活性化を目指し、高校生たちがスポーツをテーマに自主的な探究学習を行います。
この修学旅行の目的は、地域の歴史や課題を理解し、実際に上川町に訪れることで地域住民との交流を図り、その体験を通じて生徒自身がアクションプランを考えていくというものです。実施は2025年の1月から始まり、駒場学園高等学校の生徒たちが参加します。
上川町は「日本一オープンイノベーションな町」を掲げ、多くの企業や自治体との共創を促進しています。2026年のダカールユースオリンピックの公式種目に採用された「Baseball5」を通じて地域活性化を進めていることでも知られています。昨年12月には、住民が主体となって「Big Snow Cup」が開催されるなど、新たな挑戦が続いています。
この探究型修学旅行では、上川町の魅力や課題を学ぶ事前学習が重要です。生徒たちは、町役場や地元の事業者・地域おこし協力隊からの授業を通じて知識を深めます。例えば、上川町の観光資源を題材にしたアイディア創出が求められます。生徒の主体的な探究が重視され、アイディアを出し合うセッションが行われます。
プログラム開始から約10カ月の間、生徒たちは20回にわたるレクチャーを受け、探究テーマを設定していきます。具体的には、地域訪問、事業者との交流、自然環境を活用した体験学習が含まれ、2月15日から実施される上川町コースは、その後の地域プレゼンテーションに向けた重要なステップとなります。
10月に行われた現地訪問では、生徒たちは実際に上川町に赴き、地域の事業者と交流や、Baseball5の体験を通じて地域との絆を深めました。これにより、彼らの探究の成果を地域向けに発表し、地域住民との関係構築が進みました。
TOKYO EDUCATION LABの代表、金井隆行氏は「この取り組みは生徒が主体的に学びを深めるだけでなく、地域との共創を促進する機会にもなっています。修学旅行を通じて、地域に寄与する実践的な場が提供されやすくなり、深く学ぶチャンスが広がります」と語っています。
また、上川町の地域魅力創造課の三谷航平氏も「高校生たちが上川町の課題や可能性を真剣に考えてくれたことに感謝しています。新鮮な視点やアイディアは地域にとって大きな刺激となります」とコメントしています。
今後もTOKYO EDUCATION LABは、探究型修学旅行を通じて生徒の可能性を引き出し、学校の絆を深めてもらいたいと考えています。特に、このプログラムを通じて学び得た経験が、将来のキャリア選択に役立つことを期待しています。生徒たちの今後の成長が楽しみです。