2025年第3四半期の音楽配信売上状況
2025年第3四半期(7月~9月)の音楽配信売上が発表され、前年同期比で114%の339億6,700万円に達したことが分かりました。この成長の中心には、ストリーミング売上があり、こちらも前年同月比で116%の317億400万円と好調です。ストリーミング売上が310億円を超えたのは、この四半期が初めてです。
売上の内訳
音楽配信の売上は主にストリーミングとダウンロードからなります。ダウンロードの内訳を見ると、シングルトラックは13億2,400万円で前年同期比101%、アルバムは8億1,100万円で90%、音楽ビデオは1,100万円で88%となっています。全体のダウンロード売上は21億4,700万円で96%の減少です。
一方、ストリーミングではサブスクリプションが260億9,500万円(前年同期比115%)、音楽ビデオのサブスクリプションは15億4,700万円(同123%)といった結果が出ています。また、広告収入も好調で、音楽関連が21億9,800万円(同119%)、音楽ビデオは18億6,400万円(同118%)となっています。
全体のパフォーマンス
2025年の1月から9月までの累計音楽配信売上は989億8,000万円で前年同月比108%の成長を記録しています。この成形を支えているのは、ストリーミングの安定した需要でしょう。
ストリーミング文化の影響
ストリーミングがこれほどまでに浸透している背景には、西洋ポップカルチャーや国内のアーティストの活躍があるでしょう。特に、ネット上でのプロモーションやSNSを通じて新しい音楽との出会いが増えたことが、ストリーミング利用者の拡大に寄与しています。
また、音楽視聴のスタイルがダウンロードからサブスクリプションへと移行しているのも一因です。これによって、ユーザーは一定の料金を支払うことで、広範な楽曲の中から好みの曲を選んで楽しむことができるようになりました。
今後の展望
今後も音楽配信市場は成長していくことが予想されます。特に若年層を中心とした音楽視聴のスタイルは、より変化する可能性が高く、そのニーズに応じてサービスも進化していくでしょう。日本レコード協会によるデータは、それを示す重要な指標となります。
音楽が持つ力と、デジタルの力が融合する中で、今後どのようなコンテンツが生まれてくるのか、引き続き目が離せない状況です。
詳細な売上データや分析結果については、日本レコード協会の公式サイトや添付資料をぜひご覧ください。