ワオ高校バスケ部、初の春季大会で優勝の快挙
岡山県に位置するワオ高等学校は、通信制の教育機関として多様な学びを提供しています。しかし、その教育の一環として新たに始まったバスケットボール部が、初めての春季大会に出場し、堂々の優勝を果たしました。この快挙を背景に、どのようなストーリーがあったのかをご紹介します。
バスケ部設立の背景
ワオ高校には、全国にいる生徒がオンラインで学べるプログラムがあり、基本的に学校でのスポーツ活動は少ない環境にあります。しかし、昨年、既に3年生である男子学生がバスケットボール部を立ち上げたいとの意欲を示しました。もともと口下手だったこの生徒は、フリースクールでの過去を経て、ワオ高校の対話重視の環境で徐々に自信をつけていったと言います。
彼は「卒業までにバスケ部を立ち上げたい」という目標を掲げ、動き始めました。ワオ高校では、5人以上の部員を集めることで生徒が希望する部活動を設立することが可能ですが、チームスポーツであるバスケットボールの部員集めには苦労が伴いました。それでも、彼はスクーリングの際にポスターを作成し、オンライン朝礼や全校集会での呼びかけを行い、仲間を徐々に集めていきました。また、球技大会を企画することで「バスケが好き」な仲間たちとつながる機会を増やしていったのです。
全国から集まった部員たち
最終的に、一定の人数が集まり、2026年5月30日に行われた「岡山県高等学校定時制通信制バスケットボール春季大会」にエントリーしました。ただし、部員の居住地は岡山県をはじめ大阪府、愛知県、新潟県と多岐にわたり、河合楽器におけるチーム練習は困難な状況でした。
メンバーはそれぞれの住まい近くのバスケットコートで自主練習を重ね、大会の前日にようやく岡山に集まって練習ができました。それでも、彼らは「バスケが好き」という共通の情熱を抱え、互いの努力を称え合いながら試合に臨みました。普段はあまり外に出ない生徒もこの活動を通じて新たな活力を得たようです。
決勝戦と全国大会出場
出場校は少なかったものの、決勝戦に進んだワオ高校は、28対26という接戦を制し、全国大会への出場権を獲得しました。彼らの努力の結果、夏には東京で開催される全国大会にも挑むことになります。これにより、オンライン教育を通じても多様な活動が可能であることを証明した形となりました。
未来への展望
ワオ高校では、今後も生徒一人ひとりが持つ「好き」や「やりたい」を尊重し、全力でサポートする方針を持っています。哲学や科学、経済を学びながら、主体的に活動を行う基礎を築くことがこの学校の教育理念の一環です。このような取り組みを通じて、新たな可能性を見出す生徒が増えることを願っています。
ワオ高校が目指すのは、豊かな教養を持ち、社会に貢献できる人を育成することです。彼らの活躍が、さらなる教育やスポーツの可能性に光を当てることを期待しています。