海外留学を支援する新制度「東京グローバル・パスポート」のご紹介

東京グローバル・パスポート：留学支援の新たな風

東京都が新たに発表した「東京グローバル・パスポート」をご存じですか？このプログラムは、将来のグローバル人材を育成すべく、海外留学を希望する大学生に対する資金援助を行う画期的な制度です。2026年の夏から留学を希望する若者たちに、どんな形でサポートが行われるのか、詳しく見ていきましょう。

海外留学を支援する理由

近年、大学生の海外留学が非常に高価になっている問題が浮き彫りになっています。このため、留学を卒業や就職活動の足かせと捉える学生も増えています。東京都はこのような背景を考慮し、特に留学経験がまだない学生に対し、積極的に支援を行い、新たな国際経験を得ることができる環境を整えようとしています。

プログラムの概要

「東京グローバル・パスポート」プログラムには、主に短期留学と中長期留学の二つのコースがあります。短期コースには年間500名の募集枠があり、留学を一度経験したいと考えている学生にとって参加しやすい制度です。具体的には、アメリカへの短期留学では最大90万円、中長期留学では最大315万円の経済的支援が受けられます。征収税や交通費など、関連費用の負担を大いに軽減することで、学生たちの留学への挑戦を後押しすることを目指しています。

応募条件と選考

本制度の利用を希望する学生は、以下の条件を満たす必要があります。

- 日本国籍を有し、国内の大学等に在籍していること
- 所得制限は設けられていない
- 2026年4月1日時点で30歳未満であること

また、選考においては「主体性」や「挑戦する意欲」を重視しています。このため、単なる語学学習を目的とする留学は対象外となりますが、実際の国際経験を通して自ら考え行動できる能力を養える形が求められます。

支援の流れ

このプログラムへの応募は、2025年12月から始まります。応募方法については、大学等と相談の上、申請する必要があります。応募はオンラインフォームにて行われ、書面審査、面接審査を経て最終的な採否結果が通知されます。短期コースの留学開始日は2026年7月20日から、同年の12月31日までとなっています。中長期コースは2026年7月20日から2027年3月31日まで。