インド国営石油公社向け、商船三井の新造液化エタン船契約
東京都港区に本社を置く株式会社商船三井(社長:橋本剛)は、インドの国営石油天然ガス公社ONGC(Oil and Natural Gas Corporation Limited)向けに液化エタン専用船の長期用船契約を結びました。2026年の「India Energy Week」で合弁会社を設立し、それに伴って新造の液化エタン専用輸送船(VLEC)2隻を建造することになっています。
最新鋭のエタン専用船
今回契約したVLECは、10万立方メートル型の最新鋭船で、エタンを燃料とする主機関を搭載しています。この船は、韓国のSAMSUNG HEAVY INDUSTRIES CO., LTD.が建造を手掛け、2028年末以降にはその引き渡しが予定されています。この新船が提供されることにより、米国からインドへの液化エタンの輸送が開始される計画です。
商船三井はこれにより、VLEC船隊を16隻に拡充し、世界最大の規模を誇る船隊へと成長します。これまで、商船三井は2016年にVLECオペレーターとして事業をスタートし、様々な実績を積んできました。専門的な知識と経験を生かし、今後も液化エタン輸送においてリーディングカンパニーであり続けることでしょう。
インド市場への深いアプローチ
商船三井はアジア地域、とりわけ経済成長が進むインド市場での展開に積極的です。「BLUE ACTION 2035」と名付けられたグループ経営計画では地域戦略を重要な柱に掲げています。その中で、インドの経済特区となるGujarat International Finance Tec-Cityに合弁会社を設立したことは、大きな前進を意味します。これにより、ONGCとの関係を強化し、インド国内で急増しているエネルギー需要への対応にも寄与するのです。
安定した収益型ビジネスへの移行
商船三井は、長期用船契約を増加させることで安定収益型事業ポートフォリオへの変革を進めています。海運不況の影響を受けにくい事業モデルを構築していく過程において、今回の契約は非常に重要な位置を占めています。液化エタン輸送に関する取り組みは、商船三井が目指す未来のビジョンとも合致しています。
まとめ
商船三井とONGCとの提携は、エネルギー輸送における新たな成長を示しています。この協力関係が実を結ぶことで、双方にとっての利益が生まれ、インドのエネルギー安全保障を高める重要な要素となるでしょう。商船三井は、これからも新しい価値を提供し続け、海上輸送の未来をリードしていくことが期待されます。