国際的な歯科医療を支える新工場が静岡県小山町に誕生
2026年5月18日、歯科医療の総合メーカーである株式会社ジーシーが静岡県駿東郡小山町において、「富士小山工場 新生体材料工場」の建設に向けた地鎮祭を執り行いました。この新工場は、高度な技術を用いた生体材料の製造基地としての役割を担い、先進的な歯科医療に対応することを目指しています。
近年のジーシーの取り組み
ジーシーは、近年特に生体材料事業を強化しており、2023年7月にはオリンパステルモバイオマテリアル株式会社からコラーゲン事業を引き継ぎました。これにより、抜歯創用の保護材や形成外科および救急科向けのグラフトなど、医療現場での需要に応えた製品を開発・製造・販売する体制を整えています。
新生体材料工場の建設は、このような生体材料事業のさらなる発展を図る一環として位置付けられています。新工場では、骨補填材や吸収性メンブレンなどの製品が製造され、特にクラスⅣに分類される高度管理医療機器の製造に求められる厳格な管理基準に応える体制が整えられます。
強化された製造管理・品質管理
新工場には、大型クリーンルームや専用設計されたクリーンベンチが備わり、最新の規格や規制に対応した製造プロセスを導入する予定です。これにより、製品の品質と安全性を確保し、市場における競争力を高めることが期待されています。
Vision 2031に向けた取り組み
ジーシーは「健康長寿社会を実現する歯科界のリーディングカンパニー」を目指す「Vision 2031」を掲げており、富士小山工場をその実現に向けた重要な拠点として位置付けています。地域社会や環境に配慮しながら、新たな価値を創出する工場を目指し、持続可能性にも配慮した製造活動を行っていく考えです。
新施設の概要
富士小山工場 新生体材料工場は、静岡県駿東郡小山町湯船のフロンティアパーク小山内に設立されます。敷地面積は10,000.09㎡、建築面積は2,414.20㎡、延床面積は4,549.07㎡です。この新工場の設計施工は、千代田エクスワンエンジニアリング株式会社が担当し、その他にも鹿島建設や株式会社テクノ菱和、関電工などがビジネスパートナーとして参画しています。工期は2026年6月から2027年11月30日までの予定です。
富士小山工場の歴史
富士小山工場は、創業者が「富士山の見える森林工場を建設したい」という想いで1976年に設立されて以来、歯科治療に必要な材料や機械の製造を行ってきました。現在では5つの工場が稼働し、製造された製品は世界145ヶ国以上に販売され、グローバルにお口の健康を支えています。さらに、環境保全活動にも取り組み、経済産業省からも数度の表彰を受けています。最新の第5工場も再生可能エネルギーをテーマにした持続可能な建築としてZEB(Net Zero Energy Building)認証を取得しています。
このように、ジーシーは未来の歯科医療を支えながら、地域社会への貢献を新しい形で実現していく姿勢を示しています。新生体材料工場の完成が待ち望まれる中、今後の成長に期待が寄せられています。