注文住宅購入者の実態調査が明らかにした選び方のポイントとは

不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社が、注文住宅に関する調査を実施しました。この調査は、今後3年以内に注文住宅の購入を検討している人や、過去3年以内に購入した23〜78歳の男女867名を対象に行われました。調査結果から、注文住宅を選ぶ際の実態や重視されるポイントが見えてきました。

土地探しの方法

土地の探し方について、最も多くの人が利用しているのは「不動産ポータルサイト（アットホームやSUUMOなど）」でした。購入希望者だけでなく、すでに注文住宅を利用している人も同様です。これにより、インターネットで簡単に情報を集めやすい時代になったことが伺えます。

注文住宅の選び方

注文住宅を選ぶ際の決め手は、第一に「設備や間取りを自由に選べること」となっています。これは、購入を検討している人も実際に建てた人も共通して感じていることです。加えて、約6割の人が「新築建売の一戸建て」も選択肢に入れているという結果も興味深いところです。
注文住宅以外の住宅タイプを考えていないという人は、検討者が約20%、経験者が30%という結果で、注文住宅を支持するニーズも一定数確認できました。

ポータルサイトの活用とその利点

不動産業界において、情報収集が重要であることは言うまでもありません。その中で、工務店やハウスメーカーを探す方法として「不動産ポータルサイト・アプリ」が51.1%を占めており、最も人気でした。経験者の中には「住宅展示場を訪問する」という方法が多いこともポイントです。
ポータルサイトを使った理由として挙げられたのは「さまざまな建築事例を見ることができて参考になった」という意見が44.4%に達しました。このように、多角的に情報を見ることができる便利さが、多くの人に評価されています。

建築に求める基準

建築時に重要視されるポイントは、48.2%の人が「耐震性に優れていること」を第一に挙げており、続いて「断熱性・気密性」に関する要素が重要視されていました。これにより、耐久性や安全性に加え、快適な住環境を求める声が多いことが分かります。
さらに、間取りに求める要素の中で「ウォークインクローゼット」が選ばれる割合が最も高かったことは、収納スペースを重視する傾向を示しています。これに続く「パントリー」も人気で、住まいの使い勝手を重視する意識が伺えます。

調査の目的と背景

アットホームでは、売買物件に住む人や一戸建て・マンション購入者に対して、定期的に住まいに関する調査を実施しており、今回の注文住宅に関する調査もその一環です。具体的には「新大学生の住まい探しに関する実態調査」や「住まい探しで見落としがちな物件情報ランキング」など、業界トレンドに合わせた内容を提供しています。