静岡市とヒューマンアカデミーがデジタル人材育成で提携
総合学園ヒューマンアカデミー静岡校は、静岡市と「デジタルを活用した人づくり及び新たな産業の集積に関する連携協定」を結び、地域のデジタル人材の育成を促進することとなりました。今回の協定は、静岡市におけるデジタルエンタテインメント業界の発展を目指し、2040年度までに若者人口の流出を食い止めることを目的としています。
背景と目的
静岡市は2005年に政令指定都市に昇格しましたが、近年は人口減少という厳しい課題に直面しています。特に、5年前には人口が70万人を下回り、今後の予測では2050年には50万人以下になる可能性があるとされています。このような状況の中で、卒業生の約4割が首都圏に流出する現実があり、地域のデジタル人材を活かす重要性が高まっています。そこで、ヒューマンアカデミーは、教育事業での豊富な経験をもとに静岡市と協力することを決定しました。
具体的な取り組み
デジタル人材育成プログラムの提供
本協定のもとで、ヒューマンアカデミーは、高度なデジタルスキルを持った若者を育成するためのカリキュラムを推進します。これには、ゲームプログラマー、CGデザイナー、イラストレーター、動画クリエイター、システムエンジニアなど、デジタル関連技術を学ぶための業界最新の教育が含まれます。このプログラムでは、学生が実際の業界のニーズに即したスキルを習得できるように設計されており、卒業後の就職も見据えています。
デジタルエンタメ業界の動向共有
加えて、ヒューマンアカデミーは、デジタルエンタメ産業の最新のトレンドや動向を収集し、静岡市に共有することにより、地域の企業との連携を深めます。これにより、学生が直接業界で必要とされる知識・技術を学び、地元企業への就職をより円滑にすることを目指します。
教育機関としての役割
総合学園ヒューマンアカデミーは、全国に23校舎を展開し、ゲーム、マンガ、イラスト、動画クリエイター、ITなど、様々な分野にわたって教育を行っています。特に、e-Sportsや声優、パフォーミングアーツなど、多岐にわたる職業に関連する教育プログラムを提供しており、生徒一人ひとりの夢を実現するための道筋を整えています。
また、業界の第一線で活躍するプロフェッショナルを講師として招き、現場での実力を養う実践的な学びを提供しています。これにより、企業との連携プロジェクトやインターンシップも積極的に実施し、学生にとって魅力的な教育環境を整えています。
まとめ
ヒューマンアカデミー静岡校と静岡市の連携は、地域のデジタル人材を育成し、新しい産業の集積を促す大きな一歩です。教育の力で静岡市の未来を支え、若者の可能性を引き出すこの取り組みが、今後どのように地域にもたらす影響があるのか、注目が集まります。デジタルエンタテインメント産業の発展を通じて、静岡市が新たな活力を取り戻すことを期待しています。