都営交通に新サービス「find chat」が登場
東京都交通局は、落とし物の検索をより簡単にするため、AIを活用した新たなお忘れ物検索サービス「find chat」を2023年6月10日(火)に導入します。このサービスは、スタートアップ企業の株式会社findが提供するもので、都営地下鉄や都営バス、東京さくらトラムなどの乗客からのお忘れ物を迅速に照合し、見つけ出す手助けをします。
1. 何が対象になるのか?
このサービスの対象となるお忘れ物は、都営地下鉄、都営バス、東京さくらトラム(都電荒川線)、日暮里・舎人ライナーの車内や駅構内で預かっているものです。日々多くの人が利用するため、落とし物が多発する環境において、このサービスは特に重要だと言えるでしょう。
2. サービス開始日時
「find chat」は2023年6月10日の午前9時から利用可能となります。利用者は24時間いつでもお問い合わせが可能で、スムーズにお忘れ物の確認ができます。
3. 「find chat」の主な特徴
- - 24時間利用可能なチャット機能: スマートフォンやパソコンを用いて、いつでも問い合わせができる利便性があります。ただし、実際の回答は9時から22時の間に行われますので、夜間のお問い合わせは翌日までお待ちいただく必要があります。
- - 画像添付によるAI判別: お忘れ物の画像を添えることができ、それを基にAIが特徴を分析し、識別するため、見つかる確率が高まります。
- - 多言語対応: 日本語、英語、中国語(簡体字)、韓国語の4か国語でのサービス提供により、外国人旅行者や在住者にも利用しやすい環境を整えています。
4. 利用方法
このサービスは非常にシンプルです。利用者は以下の手順でお忘れ物の検索を行うことができます。
1.
find chatにアクセスし、メールアドレスで認証登録します。アプリのインストールは不要で、2023年7月からはLINEアカウントでも認証が可能になります。
2. 認証通知後に表示されるwebフォームに必要な情報を入力し、送信します。
3. オペレーターが検索し、結果を連絡します。もしお忘れ物が見つからない場合は、翌日再度検索を行い、改めて回答をいたします(この手続きは1回限り)。
4. お忘れ物が見つかった際は、指定された都営地下鉄の駅や都営バスの営業所でお受け取りいただきます。この時、健康保険証や運転免許証などの身分証明書が必要となります。
5. 業務フローの変化
「find chat」の導入により、都営交通の職員が行うお忘れ物の登録作業が効率化される見込みです。駅やバスの営業所で、お忘れ物の写真を撮影するだけでAIが自動的にその特徴を判別し、システムに入力される仕組みとなります。これにより、業務の負担軽減が期待されます。
まとめ
「find chat」サービスの導入は、都民や観光客など多くの利用者にとって、突然のお忘れ物にもすぐに対応できる安心の提供につながります。ぜひ新しい技術を活用し、少しでも多くのお忘れ物が見つかることを期待しましょう。