行動経済学を活用した新たな医療コミュニケーションサービス
アイジー・ホールディングス株式会社が展開する株式会社インフロントと株式会社インサイト・アイは、医療品業界における情報提供の質を向上させるため、行動経済学を取り入れた新たな支援サービスをスタートしました。これは、大阪大学発のCoBe-Tech株式会社との共創によるもので、製薬企業向けに行動経済学の知見を基にした医療コミュニケーションを実現します。
医療情報提供の課題
医療業界では、製薬企業が医師に情報を提供し、医師がそれを患者に伝える一方通行のコミュニケーションが一般的です。この方法では、提供された情報が十分に活用されない懸念があります。これが治療継続や患者のアドヒアランス(服薬遵守)に悪影響を与え、期待される治療効果が得られないことにつながります。さらに、患者が有害事象のリスクにさらされる可能性もあります。
人は常に合理的な選択を行うわけではなく、時に心理バイアスによって判断を誤ることがあります。そこで、本サービスでは行動経済学の視点を取り入れ、医療現場における意思決定プロセスを読み解き、行動変容を設計するアプローチを採用しています。
サービス概要
この新しい支援サービスは、行動経済学の専門知識を持つCoBe-Techと、製薬業界のコミュニケーションに精通したiGH(アイジー・ホールディングス)の専門家による強固な共創体制から成り立っています。具体的には、ターゲットとなる医師や患者の心理特性を理解するための行動診断調査を行い、その結果を元にプロモーション戦略や資材の設計に活かします。これにより、具体的な疾患啓発キャンペーンの監修や、患者と医師の意識調査に基づく介入設計など、実用性と理論的根拠を兼ね備えた新しい医薬情報提供が可能になります。
ガイドブックの公開
今回のサービス開始に伴い、行動経済学を活用したプロモーションの実践的なヒントをまとめたガイドブックも公開しました。このガイドブックでは、「なぜ人は行動しないのか」を深く掘り下げ、ナッジや現状維持バイアスなどのアプローチを用いて人々の行動を促す手法を紹介しています。具体的な実績として、乳がん検診受診率を向上させるための実践事例も掲載されています。
このガイドブックは、iGHが運営する医薬コミュニケーションのギャラリーサイト「i-Gate」からダウンロード可能です。興味のある方はぜひご利用ください。
問い合わせ先
本サービスや行動変容を促すコミュニケーション設計についてのご相談は、株式会社インフロントまたは株式会社インサイト・アイの営業担当にお気軽にお問い合わせください。
会社概要
CoBe-Tech株式会社
CoBe-Tech株式会社は、大阪大学から発足した行動経済学専門のコンサルティングファームで、行動経済学と認知行動科学を事業活動に実装可能な形に転換しています。製薬企業や医療機関を対象に、マーケティング戦略や患者行動変容プログラムの企画・設計・検証を行っています。
アイジー・ホールディングス株式会社
アイジー・ホールディングスは、製薬企業のコミュニケーション活動をサポートする企業群を統括するヘルスケアエージェンシーです。高い科学的リテラシーに基づいて、医療従事者や患者の抱える課題に対応する多様なサービスを提供しています。