Z世代のマネー事情
2025-07-08 10:56:53

Z世代の消費スタイルとマネーの新しいかたちを探る

Z世代の消費スタイルと新しいマネーのかたち



最近のとは異なる消費観を持つZ世代(1997年から2012年生まれ)は、どのようにお金を使い、またどのように価値を見出しているのでしょうか。2025年に実施された調査では、彼らは物価の上昇や将来への不安の中でユニークな消費スタイルを持つことが明らかになりました。また、デジタルネイティブとしての特性も大きな影響を与えています。

Z世代の消費の特徴


1. 好きなことにお金をかける傾向が強い


Z世代は「推し活」や「オタ活」など、自分の興味に直接結びつく経験や物にお金をかけたいという意識が強いといえます。テーマパークの年間パスやファッション、小物、スキンケアなど、”自己満足”としての消費が見られます。特に、彼らは物よりもコト消費を優先する傾向が強く、経験そのものに価値を感じているようです。これに対して、Y世代は生活必需品の節約を重視し、貯金や投資など将来に備える意識が強いという対照的な傾向が浮き彫りになりました。

2. コト消費の優先度が高い


Z世代は物質的なものよりも体験にお金を使いたいという意向が顕著です。友人との旅行や音楽イベント、趣味活動など、体験そのものを大切にしています。これにより、現在の収入への不満はY世代に比べて少なく、貯金よりも楽しみを重視していると言えるでしょう。彼らの中にはお金を稼ぐことに対しても「好きなことのため」としての意識を持っている人が多いのです。

3. 投資に関する興味とその実施率


投資への関心は高いものの、実際の実施率は低い結果が出ています。特にZ世代において投資を行っている割合は約2割程度であり、主にNISAなどの比較的手軽な方法を好む傾向があります。一方、Y世代はより積極的に投資を行っていますが、リスクへの懸念から慎重な姿勢も見受けられます。Z世代は、投資を「社会に役立つ行動」として捉えたり、物質的な備えではなく社会的意義を求めたりする姿勢も特徴的です。

4. キャッシュレス決済の浸透は進行中


Z世代はキャッシュレス決済に親しみながらも、依然として活用率はY世代に劣ります。スマホ決済や一度チャージして使う方式が中心で、クレジットカードの利用が少ないことがその理由と考えられます。このため、彼らは手軽さは感じる一方で、利用のハードルを感じている可能性があります。Y世代はセキュリティ面での不安を感じている人が多いようですが、Z世代はこの点に対して比較的安心感を持っているようです。

5. デジタル給与への期待


デジタル給与への利用意向は、Z世代の方が高く、Y世代よりも利便性や経済性を重視していることが窺えます。しかし、セキュリティへの意識も高いY世代は慎重になっている様子です。新しい技術に対する関心はありますが、実際の受容には慎重な姿勢もみられます。

まとめ


今回の調査から、Z世代の消費スタイルは好きなことにお金をかけたいという価値観や、体験を重視する傾向が強いことが分かりました。投資やキャッシュレス決済も興味は持っているものの、実施率は低めであり、今後の成長が期待されます。また、デジタル給与など新しいサービスにも関心を持ち、将来的な金融サービスの適応が進むことが期待されます。日本インフォメーション株式会社では、引き続きZ世代の動向を注視しながら、消費の変化に関するレポートを展開していく予定です。


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