海南自由貿易港の魅力を日本に発信
2023年5月23日、大阪で行われた海南自由貿易港のプロモーション及び経済貿易交流会は、両国のビジネス界にとって重要なイベントとなりました。海南省と日本間の経済的なつながりを強化し、新たな協力の可能性を探る場として、多くの参加者が集まりました。
約130名の政財界の代表が一堂に会するこの交流会は、海南自由貿易港が持つ魅力を広く伝えるための機会となりました。主催者の海南省貿易促進会と海南国際商会は、日本の企業との経済交流を促進することを主な目的としており、多岐にわたるビジネス機会の創出を目指しています。
参加者の声と経済協力の展望
会場では、海南省貿易促進会の副会長である林春紅氏が挨拶を行い、近年の在日海南華僑によるビジネスネットワークの拡充を述べました。このネットワークは両国の民間交流の重要な架け橋として機能しており、特に医療や観光、現代農業などの重要分野において投資が進んでいることが強調されました。
続いて、海南省委員会改革深化弁公室の副主任である李宇飛氏は、海南自由貿易港の発展を支える政策やその成果について詳しく説明しました。特に、海南と日本が持つ資源、政策、技術の補完的な優位性を活かし、経済や文化交流のさらなる深化が期待されています。
また、中国駐大阪総領事館の景春海経済商務処参事官は、海南と日本の経済協力がますます強化されていることを示し、今後のさらなる発展の可能性を展望しました。このような意見が相次ぐ中で、参加者たちは未来のビジネス機会に大いに期待を寄せています。
地方自治体のプロモーションと新たな協定
当日は、海口市や三亜市、博鰲楽城国際医療観光先行区などが具体的な投資誘致プロモーションを行い、これに対して参加者からの関心も高まりました。また、海南省貿易促進会は、日本関西中華総商会との間で協力覚書を締結し、両者の強みを活かしたビジネス協力の促進を確認しました。
その他にも、日本の「淘品国際株式会社」と「海南智慧生態産業園集団」が協力協定を結び、海南グローバル国際展示センターの設立に合意。今後、医療健康、バイオ医薬、高齢者福祉などの分野からのプロジェクトに投入する企業が増えることが予想されます。
友好の輪を広げる取り組み
イベントの最後では、海南省貿易促進会から日本関係機関への「共商共赢」の記念プレートが贈呈され、国際的な経済交流の「友人の輪」を拡大する取り組みが確認されました。
「海南の地理的優位性は、東南アジア市場の開拓にも非常に有利だ」と語る淘品国際株式会社の代表・水野達弥氏は、海南自由貿易港の政策が外国企業にとって友好的であることを指摘しました。この意気込みをもとに、海南自由貿易港の発展を共に推進していくことが期待されます。
まとめ
このように、海南自由貿易港のプロモーションは多くの企業や団体にとって新たなビジネスチャンスを生み出すイベントとなりました。日中間の交流がより一層深化される中、両国の友好関係が築かれていくことに期待が寄せられています。