アートラッピング電車
2025-12-04 18:22:58

アートが織り成す「走る作家」の夢、高松で新たな風を吹き込む電車運行開始

「アートで運ぶ、しあわせな未来」



香川県で新たなアートラッピング電車が、2025年12月4日から運行を開始します。このプロジェクトは、クリエイティブカンパニーであるヘラルボニーと高松琴平電気鉄道(通称・ことでん)との協業によって誕生しました。合言葉は「はみだせ、しあわせ。」。香川県在住のアーティスト山内雅人氏によって描かれた独創的な作品が、電車の車両を華やかに彩ります。

共創プロジェクトの背景


この取り組みは、障害のイメージ変容を目指すヘラルボニーの理念と、多様な人々が自由に暮らせる地域づくりを志向することでんの思いが共鳴して生まれました。ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」というミッションのもと、新たな文化の創出に努めています。一方、ことでんは公共交通を通じて地域の移動を支え、様々な人々が共存できる基盤を築くことを目指しています。

乗る人を魅了するアート体験


「はみだせ、しあわせ。」をテーマに、アートラッピング電車はただの移動手段ではなく、「走るアート体験」としての役割を持ちます。運行開始日から私たちは、この電車に乗るすべての人々に新しい視点や喜びを提供したいと考えています。通勤や通学途中に、ちょっとしたアートに触れることで心の豊かさを感じてもらえれば、運営陣にとって何よりの幸福です。

アーティストの紹介


山内雅人氏は香川県さぬき市で障害者支援施設「のぞみ園」に通いながら、自身の創作活動を続けています。そのきっかけは、支援員の声かけから始まりました。彼の作品は色彩豊かで、特に最近はエクセルで作成したマス目に色鉛筆で色を塗るスタイルが特徴的です。30分という限られた時間の中で、一つ一つのマスを丁寧に仕上げることで、山内氏独特の色使いや技法が生み出されています。

作品名「いろんな色」


山内氏の作品名は「いろんな色」。これは多様性や色のミックスを表し、「さまざまな人々が共に生きている」というメッセージが込められています。アートラッピング電車に描かれることで、その思いを多くの人々に伝える役割を担います。

アートラッピング電車概要


  • - 運行開始日: 2025年12月4日(木)
  • - 運行期間: 2025年12月4日(木)〜2027年7月頃
  • - 対象車両: 琴平線1200形 1203号車・1204号車
  • - 運行区間: 高松築港駅~琴電琴平駅

この取り組みは、ただの交通手段を超え、地域の人々や観光客にとって新しい文化の触れ合いの場を提供するものです。

障害者支援施設「のぞみ園」の意義


「のぞみ園」は、障害者の方々が持っている可能性を引き出し、自立した生活を送れるよう支援する施設です。利用者一人一人の個性を尊重し、彼らの成長を見守りながら、地域全体で支え合うことを目指しています。その理念と共に、今回のアートラッピング電車も多様性の象徴となることでしょう。

最後に


高松琴平電気鉄道とヘラルボニーのコラボレーションによって生まれるアートラッピング電車は、ただの移動手段ではなく、みんなが参加できるアートの舞台です。このプロジェクトを通じて、私たちは多くの人に「はみだせ、しあわせ。」を感じてもらえるよう、日々努力していきます。ぜひ、この新しいアート体験にご参加ください。


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