リチウムイオン電池の安全性を強化する新たな試験サービス
株式会社ケミトックスが、リチウムイオン電池の評価と認証を行う新しいサービスとして「類焼試験」の受託を開始しました。この試験は、電気自動車(EV)や産業用蓄電システム、さらには各種ポータブル機器に搭載されるバッテリーパックの安全性を評価するもので、今後の電池技術にとって非常に重要な役割を果たすと期待されています。
類焼試験の背景と目的
リチウムイオン電池は、複数のセルから構成されており、通常はバッテリーマネジメントシステム(BMS)によって過充電や過放電といった異常を防ぐ設計になっています。しかし、非常に小さな異物が内部に混入することにより、内部短絡が発生し、一度でも熱暴走が起きると、従来の制御システムではもはやその制御が困難になります。
このような状態で、熱暴走が発生したセルから隣接するセルへの熱伝播(飛び火)が起こるか否かは、火災の大規模化やシステム全体への影響を大きく左右します。EVの普及に伴い、国際法規では車両搭載電池パックの「延焼防止」や「乗員の避難時間の確保」が明確に規定されています。このような背景から、ケミトックスは類焼試験を通じて、発生する可能性のあるリスクを評価し、データを提供することを目指しています。
類焼試験の概要
類焼試験では、バッテリーパック内の1セル(トリガーセル)を意図的に熱暴走させます。これにより、トリガーセルから隣接セルやモジュールへの熱伝播を評価します。
具体的な手法はいくつかあり、以下のような方法を駆使します:
- - ヒーター加熱: 外部から加熱を行い、熱暴走を誘発します。
- - 釘刺し: 金属釘を刺して内部短絡を引き起こします。
- - 過充電: 規定を超える電圧をかけることで化学反応による暴走を促します。
これらの手法は製品の仕様や規格によって変えることができ、各社のニーズに合わせた高精度な評価が可能です。
おすすめの顧客層
ケミトックスの類焼試験は、バッテリーに関わる企業全般にとって非常に有用です。具体的には、以下のような事業者が活用することができます:
- - 複数セル構成の電池パックを用いる製品の製造メーカー(例:電動工具、サービスロボット、ドローンなど)
- - 大型モビリティメーカー(例:EV、産業用蓄電システム)
- - バッテリーアセンブリメーカー(セル調達、BMS、冷却機構の組み込み)
- - 輸入販売企業(海外製電池パックの国内向け販売)
- - 新規部材の供給業者(難燃材や断熱シートの開発企業)
まとめ
リチウムイオン電池は、現代の多岐にわたる技術に使用されており、その安全性確保は社会的にも重要です。ケミトックスは、新サービスを通じてお客様の製品の安全性を評価し、より安定した電池市場の実現に貢献していきます。詳しい情報やお問い合わせは、ケミトックスの公式ウェブサイトをご参照ください。