鳴門市が発信する新たなAgriTechの潮流
徳島県鳴門市が2026年2月12日(木)に開催するマッチングイベント「NARUTO CONNECT- Vol.3 AgriTech -」が、スタートアップ企業の応募を受付中です。これは、地域と企業が協力し、農業や水産業の課題解決を目指す取り組みの一環として位置づけられています。
鳴門市の魅力と実証フィールド
鳴門市は、なると金時やれんこん、鳴門らっきょといった特産品で知られています。これらの農水産物の生産者や関係者が密集しているため、農業の実証実験を行うには最適な場所です。スタートアップ企業にとって、地域課題を解決するチャンスが広がります。
本イベントでは、鳴門市がスタートアップには実証の場を提供し、地域のイノベーションを促進することを目指しています。実証実験の候補となる関係者も参加予定で、参加企業はその場で自社の技術や製品をアピールすることができます。
鳴門市が抱える課題と解決策
1. 生産・出荷の手作業依存
鳴門市では、手作業に依存した生産と出荷が多く、収穫や選別、パッキングが人の熟練に頼る部分があります。このため、ピーク時の人手不足や作業のスピード・精度に悩まされています。これに対して、収穫や選別の自動化や画像認識技術を用いた等級判定の提案が求められています。
2. 労働負担の軽減
身体的な負担が大きい作業も多く、これが若手農業従事者の定着や新規就農の障壁となっています。そこで、小型で省コストな農業機械やアシストデバイスを活用し、作業効率を向上させるソリューションが期待されています。
3. 収量の安定と病害対策
レンコンの腐敗病や連作障害など、収量や品質を安定させるための新技術が必要です。データ解析による病害予測や土壌の改善技術が求められています。
4. 植物残渣の有効活用
規格外品や植物残渣の処理は大きな課題です。これをフードテックやバイオマス活用でアップサイクルできる余地があります。
5. 耕作放棄地の問題
高齢化や担い手不足が進む中、放棄されている農地が増加しています。これに対処するため、衛星やドローンを用いた可視化技術の導入が検討されています。
6. 農家間の連携構築
各農家単位での取り組みを地域全体で共有し、連携を深めていくことも重要です。営農情報の可視化ツールやデータ連携の支援ツールが求められています。
参加企業の条件と応募方法
本イベントは、上記の課題に対して技術やプロダクトを持つアーリーステージのスタートアップ企業を対象としています。特にロボティクスやAI、クラウドサービスなどの領域に注目しています。
応募スケジュール
- - 応募締切:2026年1月22日(木)18:00
- - 選考結果発表:2026年1月29日(木)
- - ピッチ当日:2月12日(木)15:00-17:00
- - 開催場所:UZULAB(徳島県鳴門市撫養町南浜東浜651うずコワーク2階)
- - 定員:最大6社(審査制)
興味のある企業は、公式イベントページから詳細を確認し、申し込みを行うことができます。また、本件に関するお問い合わせはプロトスター株式会社のアライアンス事業部までご連絡ください。
この機会を通じて、鳴門市と共に新しい農業の未来を築いていきましょう!